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これからの時代のこととクルミノ木で求め続けるもの


【これからの時代のこと】

今の世の中は情報化社会、情報過多、価値観の多様さ、過熱する受験戦争、すぐに模倣される、批判される、炎上する、時代が変わりゆくスピードの速さが、凄まじい時代になりました。

そんな社会の中で、これからの子供たちは自身のアイデンティティを形成し生きていく力を身につけ、心の豊かさを身につけて幸せを紡いでいくことができるのだろうか、と日々考えてしまいます。


【ピアノを習ううメリット】

ピアノを習う10年〜15年は、幼児期から青年期にかけての大事な人間形成の時期です。ピアノ演奏は、脳にたくさんの刺激を与えます。

聴覚、視覚、運動能力、感性、芸術性、忍耐力、人間力、思考力など様々な能力が刺激されると言われています。

習い事は、ピアノが1番よい。なんて脳科学者の澤口先生がおっしゃっていますね。澤口先生がおっしゃる、科学的な根拠については、以下の記事をご覧ください。

記事1

http://www.piano.or.jp/report/04ess/livereport/2015/07/29_20010.html


記事2

http://www.piano.or.jp/report/04ess/livereport/2015/07/31_20033.html


記事3

https://www.mamatenna.jp/article/10659/

HQ(人間性知能)とは?
「簡単に言えば、“人間らしい人生を送るための脳力”のことで、夢や目的に向かって適切に行動する能力“未来志向的行動力”と、理性・思いやり・協調性を身に付けてうまく生きる能力“社会関係力”です。つまり、HQ (人間性知能)の向上は、夢の実現や社会的成功、良好な恋愛や結婚生活、さらには運動能力や器用さ、言語能力、IQ (一般的知能)の向上にまでも繋がるんです」
ピアノを習うだけで、こんなにいいことがあるとはまさに驚きですが…。

「そうです。スキルを身に付けることができる習い事はいっぱいありますが、能力(アビリティ)まで得られる習い事は珍しく、ほとんどないんです」


AIの時代に突入し、教育において、何が必要か常に考えさせられますが、日々のレッスンを通してピアノ教育の大きな可能性を感じています。

【1つのことを長く続ける意味】

また、今の時代の流れからすると、転職もごく普通になり、1つのことを長く続けることは、なんの美学ではなくなってきていますよね。

そういう時代だからこそ、稽古の中で、自分自身と対話を重ねて、苦しみながらも、自分と向き合って稽古を長く続けた経験が、生徒さんのその後の人生にプラスになると私は信じています。
『自分の中に1つの芯があること』や『自分と向き合った経験』は、大きな財産になると思っています。


【マンツーマンの稽古による影響と関係性】

マンツーマンでのお稽古は、お互いに長い間、色んなエネルギーを発し合います。良くも悪くもお互いに大きく影響し合います。

大人になるまでのあいだに、長くその人を見つめてくれた人がいて、濃いコミニケーションをしてきた経験があると...人を思いやったり、配慮のある行動にも結び付くし、長きにわたる人付き合いができるベースにもなる。

学校の集団生活とはまた違って、マンツーマンのお稽古は、お互いを見つめ合いながら、対人関係を深めていく経験になると思います。

利害のためでなく、当たり障りないところだけでなく、ときに大事なところでは一緒に立ち止まることができるようにと思っています。
そのような関係性でのレッスンでは意思疎通が深くなり、多くのことを共有できるようになります。
家族とは違うので、師弟としての距離感も大切にしながらも、長年かけてそのような意思疎通が図れる関係性を築けることがあります。
そのことを私自身、とても幸せに思っています。



【昨今の教育業界】


昨今の教育業界では「自分で考えていく力」「自分から進んで勉強する子」「自己肯定感」「叱らない教育」などがキラーワードでしょうか。

そんな言葉が、溢れすぎていて、みんなが使いすぎていて。不安を煽るような使い方もあって。同じ言葉でも、言っている意味も、感じていることも人によって相当違っていて。都合よく使ってしまう人もいて。
そういう言葉を聞くたびに、私自身は、言葉の意味が消化しきれていないと感じています。私の中で腑に落ちるまで、考えたい、考えていきたいと思い日々、もがいています。






【これからの時代に必要な力ってなんだろう?】


また、これからの時代は『自分で考える力』も大切かもしれませんが、それ以上に『気づく力』も大切かもしれない、そんな風に私は考えています。人の気持ちに気づく、自分の至らない部分に気づく、自分の良さに気づく、本質や本物に気づく。

考えるきっかけは「気づき」があってこそ。

300年以上も前に作られた音楽が、時を超えて今なお多くの方を魅了するクラシック音楽。そんなクラシック音楽を学ぶピアノレッスンでは、気づく力を鍛え、感性を刺激するツールにもなるかもしれない。


情報過多の時代にあって、良質な情報、本質、本物を見極める力を磨くことにもつながるかもしれないと私自身密かに期待しています。(コロナで時代の転換期、色んなものが悲しくも淘汰されていく様子を目の当たりにしています。一方で時代を超えて受け継がれてきたクラシック音楽の偉大さとか、凄さを改めて実感しています。)



また、これからの時代、時間の流れの早さや便利さと引き換えに、人生の豊かさを感じたり、精神的なバランスを保つことが、難しくなると思っています。そんな中で、音楽は、子供たちの心の支えになる可能性も秘めていると思っています。

子供たちと向き合うお稽古は、きれいごとでは済まない場面も多くあります。いろいろなドラマが起きます。キラキラやニコニコ、ワクワクとは別の愉しさをクルミノ木では求め続けています。


自分の中から湧き出てくる愉しさを感じられるようになるまでは、時間がかかるものですが、その愉しさが感じられるようになると、それは一瞬で消えてしまわない、じんわり残る愉しさであることも分かってもらえると思います。

「ピアノ教室クルミの木」のレッスンに通ってよかったと思える生徒さんが一人でも多くなるように、レッスンをしていきたいといつも思っています。









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