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牛の幸せを考える>#2 牛と飼育環境

私、牛が好きなんです。
今までに見学、実習、観光を合わせると、20箇所以上の牧場に行きました。

各牧場にはそれぞれの環境で育っている牛がいます。
その環境に対して、良い悪いを言いたいのではありません。

私はそこにいる牛が幸せそうかな?という視点で牧場を見ています。

飼育環境ではなく牛を見る

誰でも分かる飼育環境として、牛舎飼いと放牧があると思います。
この2つを並べると、牛舎飼いは狭そうだとか放牧されている方が気持ちよさそうだという意見を耳にすることがあると思います。

ですが、放牧されている牛は、雨の日も猛暑の日も外にいるし、虫にたかられることも多くあります。

それが牛にとってどんな気持ちなのか、残念ながら聞くことはできません。

本当は牛舎の方が快適なんだよな〜とか思っているかもしれません(笑)

だから私は飼育環境で牧場を判断することは絶対にしません。

じゃあ何を見ているの?

それは牛です。

牛は正直です。
いつもどんな生活を送っているのか素直に教えてくれます。

愛情をたっぷり注いでもらっている牛は、私に近寄ってきてくれます。
逆に人間が怖いなと思っている牛は、私が前を通るだけで後退りします。

そんな牛の行動を見て私はいつもどんな風に扱ってもらっているのか想像しています。

牛舎で飼っていようと、放牧していようと関係ありません。

牛を見てみてください。

飼育環境と牛の幸せ

私に近寄ってきてくれる、愛情をたっぷり注いでもらっている牛が幸せなのかどうか、それは分かりません。

もしかしたら人間から愛されていても、牛同士の間でいじめられていて、苦しんでいるかもしれません。

だけど、私は牛にも感情があり、人の愛を受け取って幸せと感じてくれていると思っています。

当たり前ですが、牛を愛でるという仕事は農家さんにはありません。

毎日忙しい中でも、牛に愛情を注ぐことができるのは、牛が好きだからに違いありません。

牛好きさんが牛を飼える世界

そんな世界が広まったら、幸せな牛が増えるのではないかと私は思います。

結局牛は家畜

とはいえ、牛が好きで牛を飼っている方もいます。全国の牛好きさんの意見を聞いたわけではないので分かりませんが、ここではなぜ私は牛を飼わないのか?を書きたいと思います。

それは、牛は家畜である以上、「牛を飼う」ということは「牛でお商売をする」ということに繋がると思うからです。

お商売をするとお金のためにしたくない選択をしないといけなくなることが出てくると思います。

私はそれをしたくない。

だから、私は牛を飼うという選択を今はしていません。

でも今後考えが変わることもあると思いますし、今でもペットとしてなら飼いたいなと思っています(笑)

そうとなると、牛は家畜である以上、幸せになることができないのか?

つづく


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