古本の思い出

この前、TSUTAYAで中古の「星の王子さま」(愛蔵版)を買いました。

(この前といっても2年くらい前ですが)

読んでるうちに「ん?」となりました。

所々ルビが鉛筆で薄く書いてあるのです。

恐らく子どもの親が書いてあげたのでしょう。

ちょっとほっこりしますよね。

他にも綺麗な状態の本に手紙が挟まっていたり

古い文庫に見ず知らずの他人の笑顔の写真が挟まっていたり

所々アンダーラインや解説が書き込まれていたり。

一見ハズレとも見えるかもしれませんが、私は古本のこういうところ、結構好きです。

むしろ「当たりだな」と思うくらい。

通常そういった写真や手紙は査定時点に撤去されたりします。書き込みは買取不可になります。

つまり、前の持ち主の目をすり抜けて、さらに査定した人の目もすり抜けて、もしかしたら客の何人かの目もすり抜けて自分の元にやってきた「痕跡」

なんとなく奇跡を感じるし、前の持ち主の影が垣間見えてちょっと嬉しくなります。

秋ですね。

古本屋に行った時は是非皆さんも探してみてください。

当たりがあるかもしれませんよ。


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