【初盛🔥】文学フリマ初出店に向けて、初めて本を作った話

イベント初出店します！！！

ばんちゃっす(❁ᴗ͈ˬᴗ͈⸝)っ🍵

Twitter（意地でもXとは呼ばない）でもお知らせしていますが、このたび、5/19（日）12:00-17:00@東京流通センターで開催される文学フリマに初出店いたします！！！

【文学フリマ東京38 出店!】
📍ブース:U-27
🗓5/19(日) 12:00〜開催
🏢東京流通センター第一展示場
📕イベント詳細→ https://bunfree.net/event/tokyo38/ https://c.bunfree.net/e/bpS

サークル名は「さんゆう館」で、ブースは第一展示場・U-27です。

赤印のところ

いろいろなキャパ的な問題で（？）今回から入場料がかかるそうです。（！）

会場でのチケット購入は現金のみ対応だそうなので、イープラスでの事前購入がスムーズだと思います。
https://eplus.jp/sf/detail/4068550001-P0030001P021001?P1=0175

まずは作品紹介

• 『LeadingNote』小説・800円

タイトルには箔が入るのでもうちょいかっこよくなります

2008～2017年あたりの時代設定。勘の良い方はタイトルから既にお気づきかもしれませんが、音楽がストーリーのひとつの肝になっています。大なり小なりの葛藤を抱えた青臭い若者たちが、各々の地獄とどう向き合っていくのか。必ずあなたにも刺さる感情が見つかるはずです。

• 『ハマスタ━━野球観戦を趣味にしよう』コピー本・300円

ハマスタこと横浜スタジアムで野球観戦デビューしてみませんか？という提案。ルールを知らない初心者なりの楽しみ方から、ファンですら気にする人が少ない細かいデータの種類まで、ｷﾞｭｷﾞｭｷﾞｭｯと28ページに詰めて一通り紹介しています。

• 『デパートで注文したケーキが崩れていた話』無配

無配のポストカードです。デザインが可愛くできたと思っています。お気軽にどうぞ。

出店のきっかけ

昨年10月？11月？に開催された文学フリマ東京で、「私もいつか出店したい！！！」と強く思ったのと、かねてより「いつかちゃんと小説を書き上げたい！！！」と思っていたのとで、心の中の誰かが「じゃあいつやるか？」と訊いてきたんですよね。えっ、ネタが古いですか。あっ、大丈夫そうですか。

そこから決断するまではわりと早くて、11月のうちにエントリーしていたと思います。その時点では当然出せる状態のものもなければスケジュールも構想も何もなかったわけですが、結局日限を先に決めたほうが人間というのはちゃんと動く。

「あるていど出来上がってから……！」みたいな考えだと、私のような怠惰な人種は一生出店なんて出来ないのだ。世の真理です。

初めての同人誌作成

即売会は技書博と文フリしか行ったことないし、小説も5万字以上なんて書いたことなかった（最長4000字）し、コピー本すら作ったことがない、オタクらしからぬオタクでしたので、いろいろと調べることが多かったです。

『ハマスタ』はコピー本なので、中身さえ出来てしまえば最悪、前日ギリギリに印刷と製本すればなんとかなるんだけれども、『LeadingNote』は平綴じで装丁も綺麗にしたかったので、印刷会社にお願いすることに決めていました。（ほぼ初めての小説本なのでこだわりたかった）

 以下が唯藤くるみ初同人誌作成プロジェクト（PM：くるみ、作業：くるみ）でざっくり挙がったタスクです。

• スケジュール設定（入稿期限から逆算する） 

• プロット作成、本編執筆

• 講評依頼、改稿

• レイアウト決め、印刷会社選定

• 奥付追加、組版、校正

• 装丁作成

• 入稿

スケジュール設定

スケジュールは最終的に何度書き換えたかわからないので、ほぼ体を成していませんでした。入稿納期に間に合えばなんでもええやろなスタンス。（PMとは）

というのも、当初は2万字程度の短編を3作品まとめた本にしようと考えていたので、「プロット作成、本文執筆」のフェーズが3つあるはずだったのです。

ところが、3作目まで一通りざっと書いて、改めて1作目から肉付けしていったときに、2作目だけ個人的に他の作品よりも気に入ってしまって、「じゃあ他の2作は捨ててこっち1本でストーリー作りこんだほうがいいのでは？」となり、結果として『LeadingNote』という1つの小説になりました。

短編として考えていた頃はタイトルも違っていて、たしか『高架下のエチュード』とかだったような。（自分で勝手に懐かしい）

プロット作成、本文執筆

3作品のうちボツ作品を2つ生み出して、深刻な手戻りを発生させた工程です。つらぽよ。

生き残った『高架下のエチュード』も、『LeadingNote』に進化していく過程でもはや最初のプロットの原型が見えなくなって迷子になったりしていた（如何せんもともとは2万字向けのプロットだったので）し、そのせいで途中かなり苦しみました。最終的に名作にはなりましたけど（なんやこいつ）、やっぱり最初にプロット固めておくの大事だなって……。

講評依頼、改稿

自分なりに納得できるものがなんとか出来上がったので、ココナラで編集者の方に講評をお願いしました。作品のテーマやメッセージと、表現に不安がある箇所を予めお伝えし、分かりづらい部分などがないかも含めて確認していただきました。

思った以上に褒めていただき（照れる）、その上で指摘もあったので、やっぱり人の目を通すのは大事だなと思いました。

レイアウト決め、印刷会社選定

ここでいうレイアウトというのは、サイズ（A5とかB6とかA6とか）、段組（1段組か2段組か）、綴じ方（中綴じか平綴じか）、本文フォント（MS明朝とか游明朝とか）、紙の種類（上質紙とかキンマリとか）などです。

『LeadingNote』の本文は以下の仕様にしました。

• A5、2段組、平綴じ（サイズ、段組、綴じ方）

• 源瑛こぶり明朝（フォント）

• 淡クリームキンマリ90K（本文用紙）

初めてなので、王道からなるべく逸れないように。

源瑛こぶり明朝と淡クリームキンマリは鉄板中の鉄板みたいです。フォントは画面上で見ればどんな感じか分かるけど、紙はさすがに触らないとわからないので、STARBOOKSさんで紙見本を取り寄せました。

触った感じ特に気にならなかったものの、調べた限りでは100ページを超えると90Kは少し捲りづらいみたい。今回は100ページ未満なので大丈夫でしょう。

印刷会社はSTARBOOKSさんと悩んで、価格や締切の観点でポプルスさんに決めました。表紙のマットPP加工が別料金じゃないのも地味に嬉しい。

扉・目次・奥付追加、組版、校正

本文執筆はVSCode（エディタ）にNovelWriterというプラグインを入れて縦書きしていました。章ごとにフォルダを分けても作品全体の字数が確認できたりして便利です。プログラムコード書くためだけのツールじゃないんやで。それを組版のためにWordで形成します。

ページ設定

• サイズ 154mm×216mm 

• 上 20mm、下 23mm、左 17mm、右 17mm

• とじしろ 8mm

• 文字数 27、字送り 8.6pt

• 行数 23、行送り 13.8pt

装丁作成

Canva様、クッッッッソ助かる。

インデザもイラレもフォトショも必須じゃない時代、ありがとう。（感涙）

いや、イラレもフォトショも持っていないわけではないんですよ、え？バージョンですか？ CS5ですが。
（Adobe税？なにそれおいしいの？？）

デザインは、暗めでエモい感じで無人のライブハウスかスタジオの画像をバックにドーーーン、その上にさらりと箔でタイトル、というイメージで考えていました。

タイトルを箔押し加工していただくため、表紙データ（箔がない状態の画像）と箔データ（箔つまりタイトル部分の画像）と箔位置見本データ（箔が乗った状態の見本）の3つのPDFを作成します。

いろいろ調べたら画像は350dpiあったほうがいいとのことで、でもそう考えると使おうとしていた画像そのままではちょっとダメでした。画像を全面に入れる装丁でガビガビなのはウーン……。

なので、AI補完で解像度上げるサービスにぶっこんでみたら、あら、なんかいい感じに。問題なさそうです。

ポプルスさんはRGBでも綺麗に印刷できる高性能なプリンタがあるそうで、「ぜひRGBのまま入稿してください！」とサイトに書いてあったので、それを信じてRGBのまま入稿しました。

入稿

文学フリマに間に合わせるには5/7入稿必須（箔押しする場合）なのですが、無事、4/30の午前中に入稿できました！！！

5/19に東京流通センターのブースへ直接搬入と、少しだけ自宅配送（出来上がり次第）に分けました。

基本的に入稿から10営業日で発送される、とサイトに書いてあったので、出来上がり次第の自宅発送はイベント当日より早めに着くだろうと思っていたのですが、待てど暮らせど「製本中」ステータス。はて……？

問い合せたところ、出来上がり次第としてはいるものの納品日を5/19としていたので、その予定で進めていて18日発送予定とのこと。せっかく少し早めに入稿したのに……と思ったけど、まぁ、こればかりは私の指示ミスですね。

【追記】
5/17に発送され、イベント前日に受け取ることが出来ました！！！ サンキューポプルス、フォーエバーポプルス！！！！

良～～～～！！！

コピー本

同人活動を応援してくださっているセブンイレブンのマルチコピー機さんで。USBメモリなんて使うのいつぶりだろうか。（ネットプリントだとUSBの倍の値段する）
https://www.doujinshi-print.com/

まずは表紙をA4カラーで印刷。

ポプルスさんはRGB画像でいけるかもしれないけど、コンビニコピー機はおそらくそうもいかないので、ここのためにCanva課金（とはいえトライアルなので文フリ後に解約すれば０円）しました。（※CMYK出力はプレミアム会員でないとできない）

そして、中身をモノクロで小冊子印刷。ホチキスまではしてくれなくても、自動で面付けしてくれるだけでもだいぶありがたいですね。

あとは表紙を上に重ねてまとめて半分に折って、ホチキスで留めるだけです。

中綴じホチキスのスキルが問われた

無配ポストカード

名刺印刷で何度かお世話になっているラクスルさんでお願いしました。同人印刷所よりも普通にお手頃価格だったりします。

当日までの準備

お品書きポスターなど

ブース内で一番目立たないといけないので、もちろんこちら、カラーです。

ポプルスさんはRGBでいけるかもしれないけど、コンビニコピー機は（ry

全てA3

真ん中のはお品書きなのでポスタースタンドで吊るして、あとの2枚はブースの手前に貼る予定。

お品書き。セットで割引します！

設営用のあれこれ

準備に使う予定の小物などを調べたり自分なりに考えたりして、以下を購入。

• 布（あの布用）

• 卓上ポスタースタンド（お品書き用）

• 折りたためるシンク下収納ラック ※100均

• 布（⬆のラックを覆う用） ※100均

• イーゼル2つ（見本誌を立てる用） ※100均

• 両面白紙のハガキ用紙50枚入（POP用） ※100均

• カラーペン（POP用） ※100均

• シール（POP用） ※100均

• カードスタンド（POP用） ※100均

• 100円500円コイン収納 ※100均

• セロテープ ※100均

ハサミやら養生テープやらマスキングテープやらは既にあるのでヨシ！

机に引っ掛けるフック（鴨居フック？）がよく薦められてるけど、荷物用に足元に大きめのゴミ袋用意してあとはバッグハンガーでいいかなって。それだと厳しいのだろうか。

あっ、そしてこちらがPOPになります⬇

ドンキ書体の練習を諦めた

お見かけした際にはぜひお立ち寄りください。

ではでは、字書きのくせに締めくくり方ヘタクソ丸で大変恐縮なのですが、本記事は以上となりますので、最後にもう一度、おさらいで書いておきますね。

【日時】2024/05/19（日） 12:00-17:00
【場所】東京流通センター 第一展示場
【ブース】U-27 さんゆう館
【入場料】1000円（スマチケ事前購入がおすすめ）
【カタログ】https://c.bunfree.net/e/bpS

では！！！✋