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0歳赤ちゃんが紙の絵本を破ってしまう、どうする?【お悩みシリーズ】

知育に関する書籍や有識者が発信する情報、幼児教室で聞く話などにアンテナを張っていると、心に残るお話がたくさんあります。

これらのなかから、特に私が印象に残っているお話を集めると、同じような悩みを持つほかの誰かの役に立つかもしれない……! と思い、お悩みシリーズと題してまとめてみることにしました。

1本目の本記事では「紙の絵本と0歳児の付き合い方」をテーマに、私の考えやこれまで得た知識、素敵な考え方だと感じたお話を共有していこうと思います。

0歳児の赤ちゃんに紙の絵本を渡すとぐしゃぐしゃにするか破るかが多いですよね。現在0歳8ヶ月の娘も、紙の絵本を上手に捲れるようになってきたものの、ぐしゃっとしたり破ったりしています。

でも、せっかく買った絵本は破られたくないのが本音。図書館で借りている絵本ならなおさら破られたくありません。

でも、まったく触らせないのは難しい……。

赤ちゃんに絵本を読み聞かせたいママ・パパは、一度は「どうしよう……」と考えるのではないでしょうか?

破られたくないとき、破れてしまったときのパターンに分けて、紙の絵本と0歳児の付き合い方を紹介していきます。

破られないようにするには① 代替品を用意しておく

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最もシンプルな対処法は、破られる前に破られてもいいチラシやノートを代替品として渡す方法です。赤ちゃんの関心を上手く代替品のほうへ向かせられれば、そちらで遊び始めます。

モンテッソーリの考え方を参考にしても、子どもが紙を破りたいなら気が済むまで破らせたほうがいいという結論になるかと思います。

でも、絵本は破って遊ぶものではありません。赤ちゃんのやりたいことを尊重しすぎて、破っていいもの・ダメなものの分別がつかなくなったら大変です。(ノートも破って遊ぶものではありませんが……!)

赤ちゃんが紙を破って遊びたい気分なら、破って遊べるものを渡してあげればいいと思います。

ちなみに娘は、夫が「ダメだよ~」といって絵本を取り上げたときは大泣きしていました(笑)。やっぱり代替品を渡すことが大切なんだと思います。

また、回収した絵本は一旦隠したほうが良さそうです。見える位置に置いておくと、またそちらで遊びたくなってしまうかもしれません。


■破りたいのではなく上手く捲れないだけのとき

破りたいのではなく、ページを上手く捲れなくてぐしゃぐしゃにしてしまうときは、ボードブックや布絵本を代替品として渡してあげるといいと思います。

厚紙でできたボードブックなら多少の力では折れません。

噛みついたりしゃぶりたい子には、ボードブックよりも布絵本がいいと思います。ボードブックでもハムハムされると破けてしまうので、誤飲しないよう注意が必要です。ハムハムしたい子には布絵本を渡したほうがいいと思います。


■破りたいのか上手く捲れないのかわからないとき

上で破りたいときは破っていい紙を、捲りたいだけのときは折れづらいものをと言いました。でも、どっちかわからないことなんてザラだと思います。

私は娘の「紙を触りたい」「絵本を見たい」という気持ちをなるべく尊重したいし、ぶっちゃけどちらの気分なのかよくわからないので、ノートもボードブックも両方渡します。

そうすると、娘は紙を破って遊ぶか、絵本を読むか自分で選んで遊び始めます。0歳8ヶ月現在、この方法で問題なく気をそらせています。


破られないようにするには② 手の届く範囲にはボードブックを置く

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赤ちゃんが自分で取れる場所に絵本を置くなら、手の届く範囲はボードブックだけにすると破られるリスクを軽減できます。

とてもシンプルな方法ですが「破られたくないものは手の届く範囲に置かない」ということです。

でも、知育面を考えると興味があるものにはどんどん触ってほしいと思いますよね。なので、我が家では基本的に以下のような陳列にしています。

(手前)ボードブック・布絵本>興味が薄い紙の絵本>大好きな紙の絵本(奥)

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写真:我が家の絵本棚、触りやすい場所にはボードブックを配置

ボードブックは触られても平気ですし、娘は興味の薄い絵本(写真2段目に配置)に対して破るほど執着しません。渡すと破られる可能性があるのは大好きな紙の絵本(3段目以降に配置)です。

上のような配置にすると「いつの間にか絵本のところで遊んでる!?」となったとき、下の写真ような光景が広がっています。

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写真:手前の絵本から順番に出している娘

散らかっているのは全てボードブックです。絵本を触っている音がするな~と思って見に行ったらこの状態。でも、触っていたのはボードブックばかりなので焦らずに済みました。

娘の場合、大体は手前から順番に絵本を触っているので、奥にある破られたくない絵本に到達する前に対応できています。(家が狭いからすぐに気が付けるというのも大きいです)

最近はつかまり立ちが大好きなので、手前の本に捕まっていきなり奥にある絵本を触りにいくのでヒヤッとすることが増えましたが、つかまり立ち前の時期まではある程度有効かもしれません。

なお、どうしても破られたくない本は絶対に手の届かない場所へしまっておくか、親が目を離さずに見ていられるときだけ渡すのがベストだと思います。


破られたときは① 破られてもいい!その痕が思い出になる

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絵本は本来破って遊ぶものではないので、破られないようにすることが大切です。でも、いくら破られないように注意を払っていても、赤ちゃんが紙の絵本に興味を持つと大抵は破れます。

では、破れたときはどうしたらよいでしょうか?

0歳低月齢の赤ちゃんでも楽しめるおすすめ絵本の記事にもリンクを貼ったことがありますが、『子どもが夢中になる 絵本の読み聞かせ方』に破れた絵本に関する印象的なエピソードが載っていました。

記憶を頼りに書くので掲載内容と若干異なるかもしれませんが、そのエピソードを少しだけ紹介します。


あるママさんのお話によると、お子さんが赤ちゃんのときにボロボロにした絵本があったそうです。ママさんはお子さんが破るたびに絵本を直していたんだと思います。

お子さんが3歳になり、その修正痕だらけの絵本を見て「誰がこんなにボロボロにしたの!?」と笑ったそうです。ママさんは「あなたよ!」となりましたが、もちろんお子さんは自分が破ったことを覚えていません。

でも、「破ったことは覚えてないけど、その絵本は好きだった」と言っていたそうです。

そのママさんはお子さんが結婚した際(子どもが生まれたときだったかな?)にその絵本を渡そうと思うと書いてありました。

破れた箇所を修復した痕には、赤ちゃんが何回もその絵本で遊んだ痕跡と、親が何度も直しては子に遊ばせた思い出が詰まっています。そう考えると修正した痕でボロボロになった絵本もいいな~と思いました。


『子どもが夢中になる 絵本の読み聞かせ方』には、これ以外にも印象に残るエピソードがいくつも掲載されていて、ほっこりする本でした。


破られたときは② 破れた本はきれいに直す

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破れてしまったり壊れそうになっていたりする絵本は、きれいに修正したほうがよいそうです。図書館の絵本をイメージするといいと思います。

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写真:修復済みの図書館で借りた絵本

これについては、モンテッソーリ教師あきえ先生のお話が印象に残っているので紹介します。

赤ちゃんは破けている箇所や壊れそうなところを見つけると、つい気になってしまうようです。絵本の読み聞かせをしていても、破れている箇所があると「ここが破る場所なんだね!」と遊びはじめてしまうかもしれません。

また、破れていてボロボロな絵本や汚れている絵本ばかり見ていると、本の扱い方はそういうものだと認識してしまう可能性があるそうです。

反対に、破けた箇所がきちんと修正された絵本を見ていれば、「本はこうして大切に扱うものなんだ」と自然と身についていくようです。

このお話は、以下のVoicyのなかで語られていました。

手間はかかりますが、読み聞かせる側としても破けたままの絵本より整った絵本を読みたいですよね。私はこのお話がとても参考になったので、破れた絵本は修復しようと思います。


■修正にはセロハンテープを使わない

破れた箇所を直す際、セロハンテープで補強するのはおすすめできません。セロハンテープは変色する、固くなってボロボロになるなど劣化しやすいからです。

せっかく直すなら図書館の本のように専用テープで直したほうがきれいに修復できるでしょう。たとえば以下のような本専用のテープが無難だと思います。


さいごに

0歳赤ちゃんが紙の絵本を破ってしまうときどうしたらいいか、という考えをまとめました。

今回書いたことは、すべてのお子さんにマッチしたやり方とは言えないと思います。もしかしたらこの先別の考え方やアイデアを知って、書き足す可能性もあります。

現時点で掲載しているこれらの情報は、一例としてとらえていただければ幸いです。

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