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正常性バイアスについて。

2005-08-03 13:25:06 地震くるみる  ブログ記事より  
(この記事は当時の考察をそのまま掲載しており、現在明らかになった知見や理論と異なる場合があります) 

「正常性バイアス」とは
異常な事態が起こっている最中に、
事態を異常と認知しているにもかかわらず
「大丈夫だろう」と妙に落ち着いてしまう心の状態をいうらしいです。
正確な定義はまた調べてみようと思いますが
だいたいこういうものだそうです。
             *

たとえば仮にですが、今、政治が日本を戦争に踏み出す流れであるような
そんな雰囲気だったとしましょう。
誰もが「だからといってホントに戦争するわけないだろう」と思います。
私だってそう思う気がします。

そうして流れがどんどん加速し始めてもはや押しとどめることができない
そんな事態に陥ったりします。

              *

そして自然現象で喩えて言えば、
ちょっとした地震があったようだ、とビーチで世間話をしています。
空は青く、浜辺は白く美しくヤシの木が風にそよぎ、のんびりとした音楽と笑い声が続いています。
遠くに一筋の波頭が見えた。
それを大津波だと椅子を蹴ってたちあがって大声で知らせたりするでしょうか?
私だってそんなことはできなかったと思います。

今、くるみるの論理では悪いほうのケースでいえば
大きい地震の来る可能性があります。可能性が高いとはいえませんが。
しかし私自身はわが論理ながら、
「でもこないだろう」と思っているのです。
それはすでに正常性バイアスに入っているからだと分析します。

でも理論では、可能性は「あり」なんです。

そういうことも書いておくべきカナと思ったのでした。
だってあまりにも今の日常が素晴らしく、失われるなんて考えたくないので。

気分と理論はこんなにも違うのです。

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