何度も同じことを聞く

お子さまが、何度も何度も同じことを聞いてきて、困るなぁ、大変だなぁと思うことはありませんか?

うちの子は「いま何時?」、「何曜日?」、「ごはん食べる?」、「〇〇行く?」、「〇〇する?」など、本当に何度も何度も聞いてきます。


【考えられる理由】

・一度や数回聞いただけでは中々覚えられない。

・覚えられないというよりは、そのやり取り自体を楽しんでいる。

・コミュニケーションのひとつ。


《対処方》

・無理のない範囲で繰り返し答える。

・何度も聞いてくることは、本人が興味を持っていたり、好きなことが多いので、学べるチャンスと捉える。

例えばうちの子の場合、「いま何時?」=時計を使って学べるチャンス!朝・昼・夜の区別を理解するチャンス!数字を覚えるチャンス!と思うようにしています。

「何曜日?」と聞かれた時は、「〇〇曜日」と答えたあと、「学校がお休みの日の次の日は?」とか、「〇〇に行く日は何曜日?」、「〇〇する日は何曜日?」というように、逆に質問して曜日の理解を深める。

話を広げることで、言語発達が著しくゆっくりな娘も、楽しんで言葉を発するようになりました。

そして何より、話をして誰かとやり取りをしたり、話がが通じること自体が嬉しくて嬉しくて仕方ないようです。

恥ずかしがり屋だけど、人が大好きで、誰かと話したい娘としては、「いま何時?」は「こんにちは」のあいさつと同じで、コミュニケーションのひとつになっています。

食べることが何よりも大好きな娘の『ごはん食べる?』も学びのチャンスの時間になります。

例えば、「何食べたい?」とこちらが質問すると、「〇〇!」と娘が答えます。

それが「鶏肉!」だった場合、「それじゃあ 鶏肉を何にして食べる?」と更に質問すると、「唐揚げ!」「焼肉!」など、自分の知ってることをいくつか言ってきて、ここでもまた学びを深めることができるし、話を展開していくことを自然と覚えます。

いつもいつも丁寧に答えてあげることは、時間的にも気力的にも難しい日もあると思います。

忙しい日もあります。

気持ち的に余裕がない日もあります。

綺麗事なんて言ってられないくらい大変な日もあります。

優しいお母さんができない日もあります。

お母さんだって人間です…そんな日があったっていい。

お母さんがピリピリイライラしていて、いいことなんてひとつもありません。

これは、今だからわかることなのかもしれません。

毎日精一杯お子さまを育てていらっしゃると思います。

頑張り過ぎるくらい一生懸命に必死にお子さまと向き合っていると思います。

療育は、長く長く、時には人一倍苦しいこともあると思います。

それでも、お母さんが少しでも力を抜いて毎日を過ごしていけることを、こころから願っています。

そして、同じような境遇の中で頑張っている仲間として、いつも応援しています。


💠プロフィール💠
真方光君(まがたひろこ)1978年生まれ    10歳の娘と2歳の息子がいます。
10歳の娘は、13qモノソミーという障害があります。
私と同じように療育されているお母様やそのご家族、障害や発達に心配のあるお子様と関わる方々に向けて発信しています。

オススメしている対処法や考えられる理由がもちろん全てではありません。

私や私の仲間のお母さん達の通ってきた道。

そこから拾い上げてきた対処法です。

全てのお子様に役立つかどうかは未知数ですが、ひとつのアイデアとしてお役に立てれば、大変嬉しく思います。

全てを網羅する事は出来ないかもしれませんが、私達が、何十というアプローチを何百回と試し、うちの子に効果が見られた事例をご紹介していきます。

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