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母を想う

昨年より2週間、平年より1週間、早く入梅したとの知らせがあった。
学はなかなか進まず、光陰は矢のごとく過ぎ去る日々
歳を重ねると同様に感じるのか
昔から人は何も変わっていないようだ。
それにしても、昨今は四季の節目があいまいになり、
過ぎ去る速度がより加速しているかのように思う。

母が突然亡くなり、はや10数年も過ぎ去った。
しかし、好きだったあじさいは毎年きちんと咲く。
今年も、人の手のひら程の葉を大きく広げ、
さらにそのうえに、大きなガクをたくさん広げ
立派に咲いている。

「おふくろよ、大丈夫だぜ、絶対に忘れはしないよ」
と仏壇にあじさいを手向け
「おやじ、おふくろ、おじいちゃん、おばあちゃん、
皆で守ってくれてありがとう」
と手を合わせる。

ありがとう

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