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とうとう帰国

とうとう日本へ。
エミレーツ航空で
まずは ドバイ空港へ。
緊張の飛行機乗り継ぎが待っています。


噂によると、
乗り継ぎに失敗すれば
新たな航空代金が発生したり(自己都合の場合)。
また ドバイに宿泊となった場合、
移動するのに法外なタクシー代を請求されたり。
そもそも ドバイでは
マクドナルドのコーヒーが一杯千円近く
(日本円にして)というのです。
絶対に失敗できない!

そんな意気込みをよそに、
飛行機のドバイ到着は、なんと1時間半遅れ。
乗り継ぎ時間は 2時間しかないので、
30分で乗り換えなければなりません。

日本からポルトガル行きの時も
ドバイ空港での乗り継ぎ時間は2時間でしたが、
ギリギリでした。
ドバイ空港が 広すぎるのです。

ということは、間に合わない。
絶対絶命!!

あとは ‪運を天に任せ(運を差し出した気分)、
飛行機を降りました。

すると 何やら
手書きの画用紙を手にした人が 数名
通路に立っています。

よく見ると、エミレーツ航空の制服。
紙には「OSAKA」「TOKYO」などと
書かれています。

状況は理解できなかったけれど、
私は すがる思いで チケットを見せて、
「関西国際空港行きに乗りたい」と
訴えました。

「(他の乗客が)集まるまで待つように」と
言われて、とにかく待機。
今まで 成功したことのなかった空港WiFiを
繋いでみると、
家族ラインが 大騒ぎでした。
話題は 勿論、
「母の乗った航空機の到着が遅延」。
慌てて、
「エミレーツ航空の人が 連れて行ってくれる。
日本行きに乗ります」とだけラインしました。

あとは ひたすら エミレーツ航空のスタッフに
ついて行くのみ。
なんと、裏ルートがあったのです!

運があるのか、ないのか?
私は 結局、自分の力なしで
飛行機乗り継ぎに
まんまと成功したのでした。


┈┈┈┈ ︎✈︎

そして関西国際空港へ 無事に到着。
すると またまた事件が。

なんと、預けたキャリーケースが
日本に到着していないというのです。
(それも、そうか。)
翌日に到着予定で
自宅まで宅配便で送ってくれるというので、
書類記入。
ロストバゲージについて 聞いてみると
荷物に関しては 一切の責任を負いかねない、と
いう回答でした。ひゃー!

そして その日は そのまま、関西の実家へ。
私が大事に抱えていたカバンの中身と言えば、
お財布、携帯と カメラ。
それに 娘からお土産にもらった
フランスのアンティーク皿5枚。
それだけ。

その日の晩は 着替えの一枚もなく。
仕方がないので
義母に 上から下まで 一式を借りました。
サイズの合わないパジャマに
ブカブカ、ズリズリしながらも…
引き換えに 安心の毛布を手に入れました。

こうして、私の旅は 幕を下ろしたのでした。

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