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ラジオでの楽しみ。

我が家にはテレビが無い。
父が再入院をし、母も自宅に1人では心配だった事から(日中、派遣から直接雇用に変更出来たばかりで、悩みながらも『先々を考えて、辞めない方がいい』とのアドバイスも頂き、働き続けました。)必然的にそして強制的に、一人暮らしが始まりました。
仕事をし、残業後に自転車で病院へ向かう毎日。病院では父と話したり、洗濯物を受け取ったりして帰宅。休日は家事をしてから父の病院、次に母の施設、帰りに買い出しをして帰宅。そんな生活をしていました。
生まれてこの方40何年、一人暮らしをした事がない。両親と共に暮らしていた頃などは、両サイドからステレオのように話しかけられて、テレビの音と共に賑やかな食卓だったことを思い出す。
それが一転。暗い玄関、家の窓からは光が差しておらず、『ただいま!』の声も、虚しく響くだけ。冬などは寒々しい室内。急いで、家中の雨戸を閉め、暖房器具のスイッチを入れる。今のようにくるみ姫がお迎えに来てくれる事もなく、家に帰るのが本当に嫌でした。
食事をしようと、テーブルに着きテレビを付けた時、『わはははは!!』とお笑い番組が映し出される。
この人1人しかいない空間に、響き渡るテレビからの笑い声。テレビの向こう側は騒がしいくらいの笑い声があり、こちら側の静寂さとの反比例。
より一層、寂しさが増幅されます。この日を境に、テレビを付けなくなりました。
その後、父は入退院を繰り返し、戻って来ました時はテレビを付けるのですが、1人になると、テレビには布をかけるようになりました。

朝は時間との戦い(朝はなかなか起きる事が出来なかった)だった為、時計の確認を目だけでなく耳でもしたい。
そうだ、母が昔はよくラジオを聴いていたっけ。それからが私のラジオ生活の始まりでした。
引越しする機会にテレビは手放し、始めはiPadでラジオを聴いていました。しかしラジコが上手く聞けず、キュービック型のラジオを購入。部屋に合わせて選んだ白いラジオは、時間になるとリビングに音を響かせます。
以前のようにラジオ第一で!と思っていましたが、なかなか入りが悪く、1番聴きやすい(入りやすい)FM横浜に。随分昔に聴いたFM横浜でしたが、『フジタくん』も頑張っていて、「あ、あのフジタくん!」と、懐かしい気持ちになりました。
そんなラジオ生活ですが、嬉しい習慣も身につきました。『ちょうどいいラジオ』です。光邦さんの番組(スナ爺の番組?!)ですが、7時20分位に『光邦貯金』が始まります。ルーレットを回しているのか、それが選ばれた金額が、本日の貯金額となります。50円のこともあれば、私が聴いた最高額は1000円。番組内初の0円も一度ありました。聞き逃した時には、『#光邦貯金』で検索して調べてから貯金します。もう習慣化されています。月曜日から金曜日の、朝の楽しみです。
これで何を購入するか想いを巡らせることで、2倍の楽しみだったりします。

本日もお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

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