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クルクリ世界遺産note 石炭紀

妄想時空トラベラー『クルクリの世界遺産note』へご来場下さりありがとうございます。

クルクリにとって世界遺産とは『扉』である。

地球46億年の生い立ちと、その一部である人類の歩みを紐解く旅への扉。その扉は開く度、行き先も景色も違う。扉を開く者によってもそれは変わる。つまり、この扉がもたらす旅は無限にあるのだ。

ここではクルクリ的学びと共に、そこに広がる時空旅行の記録を、恥じらうことなく書き記していきたい。

ここに記すのは、あくまでも素人クルクリの発展途上な学びであるので、学術的な正確さを求める方は文献等をご自身でお調べください。

魚類の楽園デボン紀の大量絶滅を経て、いよいよ時は石炭紀。古生代の中盤といったところだろうか。

主に海で起こったデボン紀の大量絶滅によって、生物は陸上へと舞台を移すことになる。

ぼちぼち太古の妄想旅行にも疲れが出てきた。というか、節足動物が苦手なクルクリ的には正直妄想でも旅したくないゾワゾワールドなのだが、ここはナウシカとなって腐海の深部に行ったつもりでレッツゴー!


石炭紀(約3億6000万年前〜)

この時代の地層から石炭が多く採れることが名前の由来だそうで、当時石炭の素となる森林が豊かであったことが示される。

地上ではシダ、スギナ、ソテツなど原始的な針葉樹が繁殖。光合成により酸素濃度もピーク時は35%まで上昇したと言われる。

高濃度酸素。そんな空気を吸ったら、クルクリも疲労回復とか美容効果とかにあやかれるんだろうか?と調べてみたら……逆に心臓とか脳とかに良くないっぽい。

やはり人類には人類に適した環境がある。

さて、豊かな森林や沼地に覆われたこの時代の地上は節足動物の楽園であった。うぅ…。

幅60センチものはねをもつトンボなどはまだマシだ。
(大王ヤンマは森の見張りよ。)

全長70センチのサソリ。蠍座の女クルクリもこれは無理!

全長2.6メートルのヤスデ!!!無理無理無理無理南無阿弥陀仏っ!
(斥候のヘビケラか?)

いざ、王蟲との出会いを夢見て先を急ぎましょう。

石炭紀も中期になると数百万年ぶりに南極に氷床が形成され、沼地が干上がり始める。

『5本指の手足』を装備し始めていた両生類にとっては厳しい環境になってしまった。繁殖に水が不可欠だったからだ。

そこで彼らは特技『羊膜卵』を身につけた。硬い殻で外部から保護し、内側の羊膜の中で干からびることなく成長できるのだ。お陰で水のない陸上でも繁殖できるようになり、より内陸へ移動していくこととなる。

こうして脊椎動物は爬虫類という新王朝を迎えることとなる。

ジョギンズの化石断崖群

石炭紀後期ペンシルベニア紀の地層。最古の爬虫類の一つとされるヒロノマスなど多種多様な化石が眠ることから『石炭紀のガラパゴス』とも呼ばれる。

ペルム紀(約3億年前〜)

この時代に形成された超大陸パンゲアは北極から南極までが地続きになるほどの広さ!あまりの広さに内陸では海からの雨も届かず、乾燥に適した動植物が残った。

この頃地上を闊歩していた哺乳類型爬虫類とも言われる単弓類は、見た目ほぼ恐竜。体長も3〜4メートルと巨大な草食系。

やがて、機敏に動きサーベルのような大きな犬歯を持った肉食系ゴルゴノプスが最強捕食者として君臨する。

このゴルゴノプスはギリシャ神話の怪物ゴルゴーン3姉妹に由来するらしい。メドゥーサは3姉妹の末っ子だったのね。

大量絶滅(約2億5000万年前)

いよいよ地球史上最大の壊滅的な大量絶滅が訪れます。推定95%の種が地上から姿を消したと言われている。

ありとあらゆる惨事に襲われたペルム紀末期の地球は、まさに地獄絵図のよう。

・地球史上最大級のマグマの噴出
・火山ガスが太陽光を遮り気温急降下
・火山ガスが溶けた強酸性雨
・生態系崩壊
・膨大な火山ガスの蓋で地球蒸し焼き
・最高気温60度を超え山火事が多発
・海水温上昇で海底のメタン放出
・地球温暖化の加速
・腐敗した生物による海の酸性化

たったひとつの超大噴火が、次々と連鎖してこれほどの破壊をもたらした。

改めて、生物がその命を維持できる地球の状態が、どれほど奇跡的で尊いものかを痛感する。

さらには、あの地獄絵図の中のに生存者いた奇跡。その宇宙的確率の奇跡が今の自分の命につながっている。そう思うと、鳥肌が立ってしまうクルクリなのでした。

→つづく

参考資料


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