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クルクリ世界遺産note デボン紀

妄想時空トラベラー『クルクリの世界遺産note』へご来場下さりありがとうございます。

クルクリにとって世界遺産とは『扉』である。

地球46億年の生い立ちと、その一部である人類の歩みを紐解く旅への扉。その扉は開く度、行き先も景色も違う。扉を開く者によってもそれは変わる。つまり、この扉がもたらす旅は無限にあるのだ。

ここではクルクリ的学びと共に、そこに広がる時空旅行の記録を、恥じらうことなく書き記していきたい。

ここに記すのは、あくまでも素人クルクリの発展途上な学びであるので、学術的な正確さを求める方は文献等をご自身でお調べください。

前回はカンブリア大爆発から、地球史最初の大量絶滅までを旅しました。

今日はその後新たなステージを迎えた地球生命史を紐解いていきたいと思う。


シルル紀(約4億4000万年前〜)

大量絶滅を引き起こした氷河期から再び温暖化が進み気候が安定したが、生態系が回復するまでには500万年もの歳月がかかったという。

この時代は、体調2.5メートル級のウミサソリなどが捕食者として台頭したが、その陰で魚類は3000万年かけてじわじわと進化を続けていた。

また、シルル紀初期には南半球に巨大大陸ゴンドワナ、北半球には中大陸が3つほどあり、植物や節足動物などが陸上進出を始めた時代でもある。

『節足動物』って何だっけ?と検索したら、クモとかムカデとか甲殻類とかの画像がいっぱい出てきましたので、苦手な方はご注意を!

水辺のじめじめした土の上の石をひっくり返したら出てくる系の彼らは、早くもこの頃から陸地に進出していた先住民さんたちな訳ですね。

デボン紀(約4億2000万年前〜)

この時代の特徴は『魚類の時代』『最古の森林の誕生』が挙げられる。

ミグアシャ国立公園

デボン紀の5000点の化石がここから発見されている。その多くは魚類で、全8化石群のうち6群を網羅しているとか。また、陸上脊椎動物(四肢動物)の起源とされるユーステノプテロンなど、脊椎動物の進化の過程を解く貴重な史料となっている。

デボン紀後期に登場し2000万年も君臨した、体調9メートルのスーパー捕食者ダンクルオステウス

そのサイズもさることながら、何よりの脅威は顎の力である。その噛む噛むパワーは人間の500倍で、現代の世界最大最強爬虫類イリエワニの20倍に匹敵。

しかも、0.1秒で口を全開にすることができたというのだから、「あっ!」という間もなく完食されてしまうことだろう。

ちなみに福島県のアクアマリンふくしまでは、頭上から睨みつけるダンクルオステウスの模型が来館者を待ち受ける。ぜひ一度『被食者』の気分を味わってみるのもオススメです。

大量絶滅(約3億7000万年前)

そんなスーパー捕食者が君臨した魚類の時代も、海中のプランクトンの大繁殖によって幕を閉じる、海洋生物の約80%が酸欠で死滅した。

興味深いのは、この海中環境の変化が陸上からもたらされた点。

この頃、オルドビス紀からすでに繁栄していたシダやスギナが種子植物へと進化し森林が形成されていた。

森林の土壌から雨で溶け出した栄養分が海へ流入し、プランクトンが大量発生したのである。

森と海は繋がっているというのは、まさにこういうことなのだろう。

陸上への旅立ち

海中での生存環境が厳しいこの時代、大気中の酸素濃度は21%で過去にない高レベルとなっていた。

この新しい環境に特技『肺呼吸』と『歩行』をもってうまく適応したものが、新しい時代のリーダーとなる。

いよいよ両生類や爬虫類の時代に突入していくのであります。

→続く

参考資料


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