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宝箱は心の中に

災害は人の大切なものを一気に奪います。

大切に取っておいたアルバムや服、好きだった場所、かけがえのない心のつながり ….
平和だった時には手放すのにあれだけ抵抗していた物たちですが、そのためらいもさせず一気に奪って行きます。

こうした災害を見聞きしたり経験したりするたびに、 「人にとって大切なものって、本当に少なくていいんじゃないか」と思います。

思い出、好きという感情は大切です。
ただ、それを形で持っていることは、必ずしも必要ではありません。
感情はその時その時でしか感じられないものですから、その時に感じた感情を大切にしてあげて、それをぞんぶんに楽しむようにする。そうすると過去の思い出に囚われなくなり、去り際もあっさり別れられます。

後悔があるとしたら、それは多分、向き合うことを後廻しにしたからです。
向き合うことは今しか出来ないので、今なるべく向き合うようにする。

そして、過去に感じた感情は、心の中に宝箱を作ってとっておきましょう。
誰にも奪われない世界で一番安全な宝箱です。

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