見出し画像

「代替肉」をガチで調べて、まとめた

こんにちは、お久しぶりです、Renです。

早速ですが、先日僕はこんな記事をみました。

ケンタッキーが代替肉を用いた商品をアメリカで販売するということみたいですね。ついにケンタッキーも代替肉を取り入れるんですね〜、是非食べてみたいです。

この「代替肉」というワードここ何年かでよく耳にするようになってきました。アメリカで代替肉製造の大手企業ビヨンド・ミートが上場するなど、かなり大きな関心を買っている産業となっています。これから確実にもっともっと伸びていく産業だと思っています。

今回はそんな「代替肉」をテーマにガチ調べしてここにまとめようと思います、よろしくお願いします。

目次
1.そもそも代替肉とは
2.代替肉は良いことだらけ!
 2.1代替肉はエコフレンドリーな選択
 2.2食量不足の救世主になるかも
 2.3誰でもお肉が食べられるように
3.気になる味と安全性
4.代替肉のデメリット
5.代替肉のこれから

1.そもそも代替肉とは

代替肉は文字通り牛肉や鶏肉、豚肉の肉を使っていないお肉です。ちょっと何言ってるか分からないですよね(笑)ただ近代の科学技術を使えば実現できてしまうのです。

代替肉には大きく分けて2種類あって、1つは大豆など植物由来をベースに加工したもの。もう1つは牛や鶏、豚ら動物の細胞の一部をバイオテクノロジーによって食感や味を再現した培養肉です。

これらの代替肉はタンパク質が圧倒的に多く、カロリー、コレステロールが低いため、動物肉よりも健康的である面もあります。

ちなみに上記のケンタッキーのものは植物由来のものと培養肉のどちらもテスト提供するようです。

2.代替肉は良いことだらけ!

「地球に優しい」「健康的」「美味しい」この3点が代替肉の大きな特徴です。

その中でも「地球に優しい」ということが大きなメリットであると言われています。具体的にどう地球環境に良い影響を与えるか、数点挙げてみます。

2.1代替肉はエコフレンドリーな選択

まず、動物肉を生産する際には温室効果ガス、特にメタンガスが大量に放出されます。さらに家畜の飼育には広大な耕地を確保するための森林伐採や、莫大な量の水が必要になるため、畜産業は特に天然資源を多く消費して成り立っている状況にあります。

二酸化炭素の28倍もの温室効果を持つメタンガス排出量の全体の15%は畜産関連から出ており、またアメリカでは牛1頭あたり1年に約4万1700リットもの水が必要になります。このような状況を踏まえて、国連食糧農業機関(FAO)は、動物を育てて食料にすることは地球温暖化や大気・水質汚染など、世界的な環境問題の原因になっていると指摘しています。

先ほど少し触れた代替肉製造大手メーカーのビヨンド・ミートによると、同社の製造過程における水の利用は食肉の生産よりも99%も少なく、温室効果ガスの排出は90%少ないとのことです。

このように代替肉は地球に優しいエコフレンドリーな選択と言えるでしょう。

2.2食糧不足の救世主になるかも

世界の人口は現在の約74億人から2050年までに96億人以上にまでに増加すると言われています。特にアジアやアフリカでの人口爆発は確実で、それに伴い経済が発展していくと、食生活や生活習慣に変化が起こり(欧米化など)人々の肉への需要は爆発的に高まると予想されています。

しかし、その需要を動物肉で賄おうとすると、先ほど書いたように更に多くの土地や水などの資源が必要になり、環境問題に拍車をかけることになってしまいます。

こうした状況を受けて、動物肉を生産するよりも少ない資源で生産可能な代替肉は食糧危機を乗り越える救世主としての役割が期待されています。

2.3誰でもお肉が食べられるように

ベジタリアンやヴィーガン、宗教関連で動物肉を口にすることが出来ない人々も代替肉への期待は高いようです。

近年ベジタリアンやヴィーガンの方が増えてきています、その理由は様々ですが、環境問題や動物愛護の観点から増加しているようです。日本では人口の約5%ほどがベジタリアンやヴィーガンの方で、世界には10%を超える国が多くあります。

またヒンディー教徒の人々は基本的に動物肉を食べることを避けており、特に牛は神聖な動物とされているため食すことは禁忌とされています。ヒンディー教が広く信仰されているインドでは約40%の方がベジタリアンやヴィーガンなのだそうです。

こういった背景からベジタリアンやヴィーガン向けの食品の市場は年々大きくなっていおり、世界の市場規模は1兆円を超えるとも言われています。そこに質の高い代替肉の登場によって更に市場の勢いが増しているようです。

既に日本で代替肉を用いた商品は販売されていますが、種類は多くなく、大豆ミートを使用したものが多いようです。これから色んな企業が代替肉市場に参加し、世間に浸透していくにつれてベジタリアンやヴィーガン向け商品も更にレパートリーが増えていくと思います。

3.気になる味と安全性

結局のところ多くの人が気になっているのはその「味」ですよね。

僕自身まだ代替肉を食べたことが無いのではっきりとは書けませんが、色んな記事や海外の代替肉をレビューしている動画を見るかぎり、かなりのクオリティで本物の肉の味を再現出来ているようです。

※動画は英語で日本語字幕無しになってます、英語分かる方は是非見てみてください

動画内では見知らぬ人に代替肉を使用したハンバーガーを食べてもらって感想を聞くという企画を行っているのですが、ほぼ全ての人が普通の肉と変わらない味という感想を持っているので、本当に味の再現度は高いのだと思います。

また安全性に関しても、インポッシブルフードというビヨンドミートと並ぶ代替肉製造の大手がアメリカ食品医薬品局の認証を受けています。これはつまりアメリカの公的機関が代替肉の安全性を認めたということになります。

日本でも代替肉の安全性を確かめようとする動きが見られます。農林水産省はこの夏をめどに代替肉の安全性などをまとめて報告するとしています。これで安全性が認められるとなると、日本でもいよいよ代替肉が身近なものになっていくのではないでしょうか。

4.代替肉のデメリット

これまで代替肉の良いところを書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。

まず挙げられるのは、価格が高いことです。アメリカを例に出しますが、普通の牛肉1ポンド当たり3ドルだとすると、ビヨンドミートの植物性肉は1ポンド当たり11〜12ドルと約4倍ほどの差があります。

そしてもう1つ大きな問題となるのが、現在畜産業に携わっている人の仕事が失われることです。今世界の畜産関係の仕事に就いている人の数は数億人にものぼると言われており、代替肉による影響は小さくないと思われます。

5.代替肉のこれから

代替肉の市場規模は今アメリカで1500億円、EUでは2000億円ですが、10年後には全体で4兆円になるとも言われており、これからもっと成長していく産業であり、そのポテンシャルは凄まじいものとなっています。

絶対に伸びるので、お金に余裕のある人は代替肉系企業の株を買うことをオススメします!(笑)

しかし、代替肉がどれだけ動物肉の味や食感を再現したとしても、それは所詮コピー品に過ぎません。あくまでも代替肉は新しい選択肢で有り、代替肉が動物肉に取って代わることはない。

今回代替肉についてガチで調べてみて、この「新しい選択肢」が代替肉を正しく表す言葉かなと思いました。

代替肉は比較的新しい産業ですので、これから紆余曲折あると思います。ただ間違いなく消費者である私たちの生活を大きく変えるモノなので、アンテナを常に張っておきましょう。

ケンタッキーに行って店員さんから「普通のチキンと代替肉のチキンどちらがよろしいですか?」と聞かれる未来がもうすぐそこまで来てますよ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?