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ちょっと息抜きのニュージーランド国内旅行その3:モナベールとワイナリーツアーを満喫

3月1日

この日は、もともと、ワイナリーツアーを予約していました。警戒レベル2で催行されるか不安でしたが、無事に参加することができました。

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まず、午前中は、前日と同じ内容の朝食を頂いた後、近くのMona Vale(モナベール)に散歩に出かけました。モナベールは、ヴィクトリア時代の邸宅と庭園で、今はクライストチャーチ市が管理しています。入口に立つこの素敵な建物は、庭師用のお家だそうです。

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川に沿って、てくてく歩いていきます。反対側の岸はクライストチャーチ屈指の超高級住宅地で、豪華なお家を眺めるのも楽しみの一つです。

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15年前に来た時には、確か、ものすごくにぎわっていたモナベール。今は国境が閉鎖され、外国からの観光客がぱったり途絶え、地元の人が犬と散歩しているのがちらほらという程度で、がらーんとしていました。

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でも、手入れが行き届いた庭を眺めながらの散策は、とても楽しめました。この紫の花と白い葉のコントラストに感心。夫はまったくガーデニングに興味がありませんが、文句も言わず、楽しそうに庭巡りに付き合ってくれるので感謝です(いつか、日本に行ける日が戻ってきたら、野球場巡り、または城巡りに同行する所存です)。

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散歩から戻って一服したら、クライストチャーチから車で1時間ほどのWaipara(ワイパラ)地方のワイナリーツアーに出発です。私たちは特にワインに詳しいわけではないですが、ニュージーランドに来てからは、ワインがとても身近になりました。事前に調べた情報によると、ワイパラは、リースリングとピノノワールが有名だそうです。ワイナリーは、個人で回ることもできますが、テイスティングで結構飲むので、車の運転を心配しなくてすむワイナリーツアーは、私たちの旅の楽しみの一つとなってきています。

ツアーではたいてい、宿の前まで迎えに来てもらえるので楽ちんです。予想どおり、その日の参加者は私たち1組だけ。コロナ前は、クルーズツアーのお客さんが多かったそうです。2年前に別の場所で参加したワイナリーツアーでは、イギリス、メキシコ、オーストラリアなどからの数組のカップルと一緒においしいワインや食事を囲んで、おしゃべりも楽んで、和やかな時間を過ごしたことがはるか遠くのことに思えます。

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さて、今回のツアーは4カ所のワイナリーに行きます。最初のWaipara Springsで、まずはテイスティング。笑顔がチャーミングな男性がそれぞれの味の特徴を説明してくれました。家族経営のこのワイナリーの3代目の世代なんだそうです。テイスティングは、ちょっとずつグラスに入れてくれて、試飲をして、気に入ったらボトルを購入します。無理に全部飲む必要はなくて、飲みきれない分は捨ててもOKです。私たちは楽しみながらどんどん飲んでいきますが、結構、たっぷり注いでくれるので、最後にはどのボトルがどうだったか、分からなくなったりします。気にしない、気にしない。

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テイスティングの後は、お楽しみのランチ。試飲でおいしかったピノグリをグラスで追加注文しました。今回はメニューから選ぶのではなくて、すでに決まっていて、一人プラッターという感じで、ワインにぴったりのおいしいものがあれこれ並んでいて、ちょうど良い量でした。レストランには何組かほかのお客さんもいて、静かで、それでいて心地良い雰囲気でした。

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次に、本来なら、ワイパラ一番の有名ワイナリー、Pegasus Bayに行くはずだったのですが、今日はお休みになったとのこと。代わりに、日本人が経営するKoyama Winesに行くことになりました。これが素晴らしい経験でした。この素敵な静かなお部屋で、小山さんじきじきに、ワイン作りについて、しかも日本語で、テイスティングをしながらじっくりとお話を聞くことができました。普段はあちこち飛び回っているそうですが、ロックダウンでこちらにとどまっているとのことでした。

そして、ブドウ栽培についてのお話を聞いているうちに、「ワイン作りって、ブドウ栽培から始まるから農業なんですね!」と、目からうろこでした。今まで考えたことがなかったのですが、ワイン製造は、ニュージーランドでは、農業や林業などの第一次産業に分類されているのです。ところが日本のワイナリーは、ブドウ栽培までが農林水産省、ワイン製造が国税庁と二つの管轄なので、ワイン作り以外の業務が非常に煩雑なんだそうです。また、ワイン用のブドウと生食用のブドウは、そもそも品種が違っていて、生食用のブドウでは、ワインが求めるのとは異なる香りが出てしまって、しかも、水分量が多いので、必要なアルコール度数が出ないそうです。「もっとも、日本では、ワインを飲みなれない人用に、生食用のマスカットなどのワインをあえて作るところもあります」とのことでした。なるほどー。

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左がこのワイナリーの元のオーナーのブランド、右が小山さんが立ち上げたブランド。こちらでは、この二つのブランドを製造されているそうです。2020年はワイパラ地方はブドウの当たり年だったそうで、これから出てくる2020年ものは要チェックです!

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次のワイナリーはWaipara Hills。ここは、とっても立派な建物で、素敵なインテリアで、結構にぎわっていました。ただ、テイスティングは、ほかのテーブルと兼任の担当者があわただしく注ぐだけで、ゆっくりと話を聞くというスタイルではなかったので、なんだか物足りず。ここだけはワインを購入しませんでした。

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そして、最後は、Torlesse Wines。ここは、オーナー奥様がカウンター越しに、一つひとつ、特徴を説明してくれながらテイスティングをしてくれました。気に入っていたロゴマークを主人がデザイン変更しちゃってねえ、などといったおしゃべりが楽しかったです。

ワイナリーツアー、最高です。翌日に電車に乗る予定をしていたので、空いたこの日の時間つぶし的なつもりでしたが、貸し切りでゆっくり過ごせたし(ツアー会社が気の毒なのは言うまでもありませんが)、おみやげのワインも買えたし(6本。重かった)、満足、満足。

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夜は、夫がお腹が痛いとダウンしたので(飲みすぎ?)、ウーバーイーツで、アジア人の胃にやさしい気がするベトナム料理を注文しました。食器とお箸は、AirB&Bのキッチンにある割りばしとボウルを使わせてもらいました。あんまり期待していなかったのですが、私が注文したワンタンヌードルは、まだ熱々で、とってもおいしかったです。夫も回復して、ビーフヌードルを完食していました。

ということで、楽しい1日が無事に終わりました。翌日は、ウエリントンに移動します。(その4に続く)

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