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3年半ぶりに日本に帰省

ただいま日本におります。2019年3月に帰省して以来、3年半ぶりに日本に戻ってくることができました。せっかくなので、先週の日本までのフライトと実家までの道のりについて、思ったこと、気づいたことをメモしてみました。2カ月後にニュージーランドに戻る時には、忘却の彼方でこんなことあったんだなあと思うのだろうなあ。間違いなく。

この日、朝5時に起きて、夫に送ってもらい、6時ごろに空港に到着。カウンターで日本政府によるMy SOSアプリのブルー画面とニュージーランド政府によるワクチン接種証明書をチェックされました。出国審査は、日本を含む数か国だけ、自動化されていました。

順調、順調と思っていたら、検疫で、トランクに入りきらなくて手荷物に入れていたトルティーヤキットとエンチラーダキットのソースを没収されました。

せっかく日本の家族に新しい味をふるまおうと思っていたのに、シクシク

気を取り直して、前に進みます。カウンターが混んでいる前にと、早めに空港に送ってもらったので、時間はたっぷり。なんとなく入ったicebreaker でTシャツを買って、そうだ、まだ日本は暑いんだと思いついて、タグを取ってもらって、そのまま着替えました。この日は寒くて、薄手のダウンジャケットとタートルネックを着こんでいたのでした。

そのあと、カフェでコーヒーを買って、前日に買っておいたお気に入りのパン屋さん、Daily Breadのヘーゼルナッツクロワッサンで、飛行機を眺めながら朝食。

食べている間に夜が明けました

機内では、東京に住んでいる息子さん一家に会いにいく、ウエリントンからのご夫婦と相席。気さくな奥さんと穏やかなご主人とおしゃべりしているうちに、無事に安定飛行に入ったので、空いていた3人席に移動しました。エコノミーなのにゆったりできて、得した気分。Jurassic World Dominion、Everytime Everywhere All at Once、コンフィデンスマンJP英雄編の3本も映画を見てしまいました。なんの知識もなく、なんとなく見たコンフィデンスマンがどんでん返しの連続で一番楽しめました。最初の機内食は、まだ朝食のクロワッサンでおなかいっぱいでほとんど食べれませんでしたが、2食目はチキンがおいしくて、ほぼ完食でした。

成田空港には、20分ほど遅れて到着。入国審査は電子化されていました。うっかりマスクを取り忘れていて、最初はエラーが出てしまいました。ちなみに、買い物の免税用のハンコは入国後の有人窓口でもらいます。

神戸空港行きのANAに乗り継ぐために羽田空港行きのバスに乗らないといけないので、少しあせって、すたすた歩いていると、無人で走っている車椅子とすれ違いました。ちょっと近未来。

初めて(そして最後であってほしい)コロナ検疫は、携帯のMy SOSのブルー画面に加えて、その左下をクリックして、ちょっと下にスクロールしたバーコードをスキャンしてもらって、あっという間に終了。私はWiFiがスムーズに接続できたので、すぐに見せることができましたが、トラブったという話も聞いていたので、この画面をスクリーンショットしておくと安心かも(スクリーンショットで大丈夫、と言われました)。

預け荷物を取りに行ったら、ちょうど私のトランクが回ってきているのが見えたので、それをひっつかんで、税関を通過し、トータル20分ほどで、とてもスムーズに入国することができました。

まずは羽田空港行きのバスのチケットを買い、ターミナルの端っこまで行ってトランクの宅配便をお願いし、コンビニでお茶を買って、やれやれと一息。

バスの車内は快適だったけれど、WiFiは弱かったです

羽田空港に到着して、どこでチェックインすればいいか分からなくてしばらくうろうろ。カウンターで聞いて、端っこの有人カウンターへ。きれいなお姉さんに丁寧に「行ってらっしゃいませ」と声を掛けられ、なんだかうれしくなったり。

検疫では、ボトルの水を確認のために自分で飲むよう言われてちょっとびっくり。NZでは国内線では、液体について特に何も言われないので。

とにかく無事に、神戸まで行けそうなのでほっとして、売店で、崎陽軒のシューマイとバター風味海苔なるものを購入。まだまだ美味しそうなものがありましたが、いきなり色々買いたいのを自制。

荷物の下に敷くビニールシートが用意されていたり、チケットにグループ番号が記載されていて、飛行機に乗り込む順番がスムーズだったり、ここでも、いろいろと日本を感じました。

夜8時台の便だったので、出張らしき男性が多かったです。機内で流れていたBlue Sky Newsという動画で、フライトアテンダントの搭乗前の作業やパイロットのカバンの中身などを紹介していて、熱心に見てしまいました。

そして、初めての神戸空港に到着。こじんまりとしていて、移動は迅速。まずはSuicaをチャージして、着陸後、たぶん15分ほどで、ポートライナーに飛び乗りました。

車内には、日本の洗剤の匂いがしました。そして、久しぶりに汗をタオルでぬぐいました。三宮に着いたら、阪急電車に乗り換えるために、人込みに混じって、てくてく。

阪急電車のマルーン色を見ると、「ああ、地元に帰ってきた」と実感します。車内ではみーんな携帯を見ていて、とっても面白い光景に感じました。以前であれば、居眠りしていた人たち、音楽を聴いていた人たちも、携帯に転向した模様。あと、携帯を持ったまま居眠りしている人もちらほらいて、興味深かったです。しかし、これは、車内吊り広告にとっては危機的な事態ですね。

物珍しく、車内外をきょろきょろしているうちに、コラボしているミフィちゃん電車とすれ違って、ちょっとラッキーな気分。

家に着いたら、妹からもらいました

電車が線路をガタン、ゴトンと通過していく響き、前の駅でトラブルがあって、7分遅れたことを何度も詫びるアナウンス、そして昔から変わらない駅名を告げる調子などを懐かしく聞きながら、最寄り駅に到着。

タクシーに乗って、ドアを閉めようとしてしまうのは、たぶん、帰国者あるある(日本以外では、自分でドアを閉める)。そして、小銭を支払うのに妙に手間取るのも(ほとんど現金を使わない生活なもので)。

ということで、日本時間の朝2時に起きて、夜11時に到着、という長い1日が終わり、無事に実家にたどりつきました。人生でマスク装着の最長記録です。

トップの写真は、父、妹と近所を散歩していた時に見かけた、猛々しく広がる、秋の七草の一つである葛(ニュージーランドでも、kudzuは、非常に厄介な雑草として扱われています)。到着直後は蒸し暑かったですが、台風が通過した後、一気に涼しくなって、秋めいてきました。

母親の入院で予定を2週間繰り上げ、今は、家の片づけやあれこれと手続きなどに追われています。母は無事に退院しましたが、まだまだ通院が必要だし、父は2年半前にニュージーランドに遊びに来てくれた時からすっかり痩せてしまっていてびっくり。2人の面倒を見てくれている妹と一緒に、無事に、穏やかに、大切な家族の時間を楽しみたいと思います。


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