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黒うさBOXレーベル小説の話

はじめに

文フリを知り、単行本「蝶塚」、そして2作目の「夏休みは時計仕掛け」、執筆中の3作目「ルドベキアの花束」(2,3作目はこちらにて語ってます)。
これらの物語の性質と、さらに4,5作目の構想について語ろうかと思います。

物語たちの特性

これらの物語たちは、なんだったら20年前くらいの自分が作り出した世界で、多くの創作物のように未完で終わっているものたちでした。
伏線張りまくって回収できずに未完なヤツ、あるあるだと思うんですよ。ないですか? みんなどうなんだろう…。

まぁ兎角、これら5作はそんな作品たちでした。20年も未完の、でも若い頃の自分の思いが沢山詰まった物語たち。どうにか形にしたい、と云うのが動機です。それこそ、死ぬまでには形にして誰かに手に取ってもらいたい。

自分はノベルゲームという媒体を使って世界を表現してきたのですが、これら5作は登場人物が多かったり、SF・ファンタジーで素材を用意するのも難しい。だからゲームにはできなかったという背景があります。
そして、近年生成系AIが現れてくれて、自分の脳みその中を表現してくれる…! なんとも有難い(でも、フリゲ界隈は何故かAI否定的な人が多いのでゲームでは使わないです。脳みその中具現化してくれるの、とても有難いんだけれどなぁ…)。

そして、時流といいますか、自分がこれらの作品を書いている時は、「物語は長ければ長いほどよい」という風潮があった気がします。一つのコンテンツを買って、長く楽しむという感じですね。
でも、今はそうじゃない。手軽に・短く・簡単にコンテンツを消費する時代。だから、正直長編小説って今流行らないと思うんです。
でも、でも、形にしたい。そんな物語たちです。

4,5作目について

どちらが先になるかは解らないのですが、超絶ファンタジーの世界観です。

寄苺(キイチゴ)シリーズ

シリーズと云いますか、3部作です。
こちらは、自分がゲームを意識し始めた時の作品なので、現状選択肢が存在します。そこらへんどうやって表現しようかなぁ…。タイトルはこんな感じです。

1部 時の真実を識る旅
2部 ナザレの咬傷
3部 クォ・ヴァディスの花

1部が選択肢ありの物語で、最大で4つのエンディングに分岐します。そのエンディングが「黙示録」「古文書」「聖書」「死海文書」として各地に残り、それらを巡って2部3部が展開されます。

この物語の地名や人物名は聖書に出てくる単語から取ってきており、例えばこんな具合です(クスクスはちょっと違うけど…)。
ヨエルの地
 法王都 ヨエル / 法王都第一集落ハバクク /  法王都第二集落 ヨブ
ニコデモ地方
 古都 第二エジャントン・パピルス / 亡都 クスクス / 聖都 キリスト ……

2部のナザレの咬傷は聖都キリストを舞台にした、この世界で最大の戦争を物語ます。このキリストには「聖騎士団」って云うのがあって、聖騎士団に入るためには眼球を大地と神に捧げ、真実を見る眼を手にいれると云う儀式があって、詰まり目隠し萌えなんですよ…! 教会の中、気を許した時だけ眼をあらわにすると云うギャップ萌えもあり、是非完結させたいですね…!
設定漁ったら団律とかも出てきましたわ。これ団律なのか?

聖騎士団 団律
 右眼は我等を育む大地へ
 左眼は我等が最愛の神へ
 聖なる物に捧げよ
 眼がなくとも見得るものこそ聖なる物だ

3部のクォ・ヴァディスの花は、序盤も序盤で止まっているので、まだ構想段階ですね…。
眼に花が生えるという奇病に罹った妹を助けるために旅立つ主人公。その中で世界の真実を知ってしまう。1部で到達した4つのエンディング、どれが真実なのだろうーーというざっくりとした構想だけだったりします。

この物語は、3部に渡って1000年とか長い時間が過ぎるものです。その長い時間の中、変化するものしないものを描きたい…!
頑張って完成させるぞ…!

警告音シリーズ

これも三部作です。人間・天使・悪魔が存在するバリバリファンタジーな世界。主人公ドグマは神殺しの汚名を着せられた元最上級天使の生まれ変わりの人間。この世界では魂が転生すると信じられており、神の魂を探す。
世界観としては、天使は人間を主食とし、ランダムに地上に降りてきて人間を狩る。その時に警告音が鳴り、人々は建物の中へ避難する。
人間は天使に対抗する手段「魔法」を開発し、魔術師たちは「遊楽の地」と呼ばれる施設で日々魔法を研究している。
一方、悪魔は人間と共生している無害な種族だ。時折交流するが、悪魔は天使に対しても傍観を決め込む。

こちらはまだタイトルも決まっていないと云う。
テーマは「人間・天使・悪魔」そして「魔法」がある世界、そして「一般概念では善である天使が悪である」というものになります。
そうです、デビルメイクライに影響受けてますね…!

タイトル?はこんな感じ。
1部 警告音(現在/物語は決着する)
2部 警告音(過去/神殺しが行われるまで)
3部 世界の終わりの勇者たち(世界が終わった後の話)

1部で主人公は神を見つけて世界の成り立ちを理解する。
1部では、神を殺したが故に天使は人間を喰らうことになり、主人公の過去の同僚だった四大天使たちは、主人公を酷く憎んでいる。
(四大天使も主人公が神を殺したと思い込んでいる)

一方2部では、主人公が四大天使の一人として生きていた頃の話で、1部で憎まれて蔑まらせていた仲間ととても仲の良い状態。
神殺しの汚名を着せられた理由と仕組んだのは誰だかわかる。

3部は、この世界が終わった後の話。
これはシリーズの一つではなくって、もしかしたら関連はあるけれど別の物語として出すのがいいかも。あらすじ書いててそう思ったわ…そうしよう。
異世界転生ものが流行る前に書いた異世界転生もの。
主人公が異世界転生すると、そこは世界中が砂漠の荒廃した土地だった。そこで一人の少女と会う。少女はこの世界に迷い込んだ異世界人を元の世界に返す仕事をしているらしい。
少女と旅をしながら元の世界に戻る方法を探っているうちに、彼女の過去を知る。彼女も元は異世界転生をし、勇者と崇め奉られ、そして、世界を救えなかった。だからこの世界には何もない。死ぬこともできない。
彼女の過去の仲間たちも世界に点在している。彼らに会い、戻る方法を聞きまわる。
終わった世界で、世界を救えなかった勇者たちは何を思うのか。
冒険が終わった勇者の話、なんというかアンニュイというかノスタルジーというか、なんか「昔は良かった。でも今を生きなきゃ」みたいな感じで好きなんですよねぇ。FF X-2みたいな。

終わりに

蝶塚が300頁、夏休みが260頁、ルドベキアは250〜300頁の上下巻なので、4,5作目も250〜300を予定していますが、300×3部作は中々のボリュームだなと自分でも。
また構想固まってきたら語ろうと思います。完成した暁には、是非手に取っていただければ幸いです。
文字書くの楽しい!

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