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「世にも奇妙な物語」というお話し

私は女子大生カナ。
そう、この前、コンビニの面接で必殺涙鉛筆でバイト面接をクリアした女。

2ヶ月働いてわかってきたけど、このコンビニは奥さんが主に店に立っていて、面接をした旦那さんはたまに顔を出すくらい。
このオーナー夫婦には私と同い年の娘さんがいて、結構店にくる。
なんとなく話しやすいから、私も相手をして楽しんでいる。
今日もバックヤードで話していると、ふと彼女がシリアスに「実はね」って。

彼女は続けて「私ね、女の子が好きなの」
「ま、マジ?突然のカミングアウトwそれって、ご両親、オーナー達はしってるの?」
「うん、知ってるよ。うちはそういうの、すごく理解があるから」
「オーナー、優しそうだもんね。おじさんの割に」
「ふふふ、それはね、違うんだよ」
「え?どういうこと?」
「そのおじさんはね、私のお父さんじゃないんだ」

「?」

「あなたがオーナーだと思ってるのは、私のお母さん」
「え?同性愛者?”両親”じゃない?」
「ううん二人は夫婦だし、私の両親だよ」

「・・・」
もはや言葉が出ない。どういうことだ?

「お母さんはね、男装趣味で、恋愛対象は男なの」
「そして、いつも店に立っているおばさんがお父さん。女装趣味で恋愛対象は女」
「だからね、あの二人は夫婦で私の両親ってわけ」

私は混乱した頭でやっと一言
「か、か、カミングアウトコンビニか・・・」


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