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『Audible 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ』宮口幸治(2023)

こちら、あの『ケーキの切れない〜』の先生だった!

この問題に本気で取り組んでらっしゃるんだなあということがひしひし伝わる本。こういう方がいらっしゃるから、世の中がチョットずつよくなってゆくのだろう。

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最近こっち界隈の本を読む機会が増えてきて、なんとなく全体像が見えてきた(ような気がする)。

知的障害
発達障害
ペケペケパーソナリティ障害

2つの言葉の組み合わせの前にくる単語が何であるかで障害の内容がわかるしくみ。わかりやすいネーミングだなあと思う。

それからこの本の主題でもある境界知能。障害にはギリひっかからない普通枠ゆえに、最も見過ごされがちな存在、ということらしいのだ。

たいへん勉強になったが、しかし私の場合、興味があるのはやっぱり統合失調症の謎についてである。

Doctor:「実際は脳科学的に考えると統合失調症なのかなーってふうに個人的には思うけど。未来の医学に期待ってかんじだね」

あ。やっぱりね。脳科学的にはそーなんですよネ。
私の脳は統合失調仕様になっている。だけどなぜだか発症しない。
不思議だ。どうして?(←目下の最大の興味)

私の遺伝子解析結果(アンケートではなく、唾液を調べるやつです)で平均より大きく外れていたのは開放性(高)と共感力(低)。あとはそれほど目をひくものはなかったと思う。
ただね、解析結果とは関係ないんだけど、もういっこだけ平均値を外れてるモノがある。
それがこちら。ワーキングメモリ。

ワーキングメモリの容量
ワーキングメモリは、一般に容量に限界があると考えられている。短期記憶に関する容量限界という考えを具体化したものとしては、Miller (1956)による「マジカルナンバー7±2」がある[7]。この論文によれば、数字や単語を記憶する場合、人が記憶できる量は「チャンク」と呼ばれる塊りで表すと7±2個の範囲に収まるとされた。その後の研究で、容量はおぼえる素材の種類に依存し、数字なら約7個、文字なら約6個、単語なら約5個であることが分かってきた。

Wikipedia

数字を何個覚えられるか。
スパイ本片手に試してみたら、私、これが11個いける。

ワーキングメモリってパソコンでいうところのメモリのようなもので、大きいほど処理性能が上がるものらしい。スパイの本にも『この容量は知的レベルに密接に関係しており、IQテストでも測定できる能力』って書いてあった。
ってことはですよ? ホントなら私、もっと頭よくなくちゃーおかしいんですよッッ(え?違う?笑)
学生時代、私の成績はさしてパッとしなかった。一応学区の進学校に通っちゃいたけど、ごく普通。
んじゃあ、私のメモリ+4の余力はどこに消えるのか。

もしかしたら、これが高すぎる開放性の制御に回ってんじゃないかと思うんですよ。余力丸々使って正常から逸脱しないようにもちこたえてんじゃないか説(※素人の想像です)。

だって99パーって・・・・ホントなら大天使ミカエル様とお茶してたっておかしくないレベルなのでは? それなのに私の生活にはミカエル様の影も形もないんだからーーーやっぱり不思議なのである。

私が生きてる間にこの謎が解き明かされる日がくるだろーか。
上のドクターじゃないけど、今後の脳科学に期待!

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