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『テルマエ お風呂でつながる古代ローマと日本』

ちょっと長いけどメモがわりに。
古代ローマのテルマエのことが綺麗〜にまとめられている。

公共の場にある浴場は、ローマ人の発明ではない。そのルーツのひとつは若者たちが運動後に体を洗うための設備、もうひとつは医療行為として神域に設けられた入浴施設で、いずれも古代ギリシャに発している。だかそれを大衆の娯楽のために、驚くほどの規模へと発展させたのはローマ人だった。
ローマの出る前での入浴は、順序については諸説あるが、いくつもの浴室を巡る循環浴だったのは確かである。更衣室で衣服を脱ぐと、まず身体に油を塗って運動する。それから冷浴室(フリギダリウム)で水浴びをする。浴槽が十分に大きければ泳ぐこともできただろう。そして温浴室(テピダリウム)で身体を慣らしてから、熱浴室(カルダリウム)で熱い湯に入る。熱で肌が柔らかくなったら、冷浴室や専用の部屋でマッサージや肌の手入れを受ける。
ローマ人にとって、テルマエは単に身体を洗う場所というだけではない。身体を動かし、多くの人と交流して、心身の健康を保つための場所だった。入浴に直接関係した種々の浴室のほかに、運動場やいくつもの部屋や広間が付随していたのは、テルマエの複合娯楽施設としての性格を示している。食事や音楽を楽しむ者もいれば、朗読会が催されるなど、文化サロンのような側面もあった。トラヤヌス浴場やカラカラ浴場には図書館までもが併設されていたことが知られている。
テルマエは社交の場であると同時に、社会階級の垣根を越えて、裸で接することが可能な場でもあった。テルマエに姿を現した皇帝すらいたという。老若男女、誰でも楽しむことができたが、混浴は禁じられていた。男湯と女湯が分けられていることもあるが、男は午前中に仕事に従事する者が多かったため、午前は女性用、午後は男性用と、時間によって使い分ける公共浴場も多かった。

第2章古代ローマの浴場 より

日本と違って乾燥してるからオイルが必須だったようだ。で、この香油を入れておくための濁ってぽってりとしたガラス瓶がなんとも言えずうつくしかわゆらしい。
古代ローマの工芸品って独特でとっても素敵。

テルマエにはいろんな仕事をするひとたちがいたらしい。物売りやマッサージとかならわかるのだ。だけど、毛抜き屋・・・とは??
どこの毛をどんだけ抜くのか。
きーにーなーるー。

ヤマザキマリ先生も登場!
『テルマエ・ロマエ』読みました〜。大好きです。

平たい顔族笑


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