詩「一枚の絵」

一枚の絵がある
僕は随分と眺めている
時間がどれくらい経ったのかすら曖昧になってきた
引き込まれる
感情が揺さぶられる
瞬きすら惜しい
絵に触れる気はないけれど
絵は僕に触れた
刹那
溢れ出す
荒れ狂う
僕の全身が感受性の獣になったようだ
藻掻く
誰か僕を絵から引き剥がしてくれ

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