詩「筆が止まる」

ふと、動きを止めた
視界が現実に戻る
刹那の空白
頭の中には何も無い
感情も湧き上がらない
古くさい時計の音がカチカチと聞こえる
先程までの筆を走らせる音とは違う
書く音だけが響いていたはずなのに
カチカチカチ
少し時間が過ぎた頃
我に返る
一息吐く
書きたいと湧き上がる

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