詩「夜桜」

ある晴れた日の夜に
静寂が春の風を呼んだか
春の風が夜の帳と共に訪れたか
春先の風は私の体を震わせた
思わず我が身を抱きしめて、足早に立ち去ろうとするも動けない
視線の先には桜が花開き
見惚れるとはこのことで、只佇む
賛辞しか言わぬ唇に指を当て、指先に付いた紅の桜色に満足をする

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