詩「見詰めて」

見詰めて
見詰めて
私は膝を抱えて
自室の壁を見ている
見詰めて
見詰めて
そこに何かあるわけではない
『私は何を見ようとしているの?』
声にならない声
それは頭の中で響いたのか
それは唇を過ぎたのか
知らない
見詰めて
見詰めて
私の中を見詰めている

感情
涙が塞ぐ
見詰めて

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