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一言とタイミングのすゝめ

こんにちは。Kurosakaの代表、黒坂です。
本日はnoteの第四弾ということで、テーマは
「部下育成」。

マネジメントの研究が進み、部下育成一つ取っても多くの理論や考え方があります。
私も色々と勉強してみて、実践をしてみたのですが...
複雑に考えすぎて何をしたらいいのか、
よくわからなくなってしまっていました。
結果として、良かれと思って部下にアドバイスをすれど、何も変わらず、
組織も好転しない日々...
そんな辛い想いをした時期もありました。

様々な失敗経験を経て、改めてうまくいった時を振り返ってみると、
もしや部下育成の本質は意外とシンプルかもしれない
と言う考えに至りました。
今回はこの「シンプルな部下育成」について綴っていこうと思います。

少しでも部下育成について悩まれている上司の方の参考になったら嬉しいです。


なぜ部下は変わらないのか?


「部下に何度も言っているのに変わらないんです…」
そうお悩みの上司の方は多いのではないでしょうか?

それもそのはず。
がみがみ言っても人は変わらないんです。
部下に限らず、自分の聴きたくないことは右から左になってしまいます。
右から左になってしまっているのは
・今聴きたくない
・うるさい
と反発されてしまっているから。

人間には現状維持バイアスが働き「何かを変える」ということを
本能的に避ける傾向があると言われています。
だから変化した方が良いと頭ではわかっていても、
「めんどくさい」「嫌だ」と感情的に回避する。
結果として上記のような反発が起こっているのだと思います。

このような右から左状態にならないために重要なこと、
それは”タイミング”×”一言”という結論に至りました。

一番いい”タイミング”とは

部下に一番刺さる”タイミング”とはいつでしょうか?
それは「悩んでいるとき」と「ノッているとき」。
悩んでいるときはそのテーマについてどうにかしたい、変えたいと
もがいているため「今聴きたくない」という状態になりにくい。
そして、ノッているときは部下も気分が良く、より良くしたいと
積極性が増しているときです。
だからこそ「今聴きたくない」「うるさい」と思われにくいんです。

”一言”のすゝめ

ただ、タイミングが良くても伝え方を外してしまうと
「今聴きたくない」「うるさい」が再燃してしまいます。
もしアドバイスに10分15分かけてしまっているのであれば要注意。
聴いている途中からめんどくさくなって「今聴きたくない」モードに
突入してしまうからです。

だからこそ、タイミングを見計らって”一言”で短く伝えることが
重要になってきます。
なかなか伝わらない部下であれば手を変え品を変え、”一言”で伝え続ける。
もしその伝えた内容がハマり、行動に移し、成功したのであれば、
あとは一気に変わっていく。

松下幸之助さんも毎日毎日繰り返し伝えたとあるように、
理解し、腹落ちしてもらうまで辛抱強く伝えることが大切だと思います。

繰り返し伝えると部下も嫌がるのでは?と思われる方もご安心ください。
部下も変わりたい、より良くしたいというタイミングであるため、
繰り返し伝えても嫌がられにくいのです。

ただ、この”タイミング”、”一言”をクリアしても
聴いてもらえないときがあるんです。
それは”大前提”をクリアしていないから。
最後に”大前提”についてお伝えしていきます。

上司の皆さんにお伝えしたい”大前提”

いくらタイミングが良くて、一言で伝えていても
常に聴きたくないモード」に入ってしまうことがあるんです。

それは上司自身が部下から信頼と尊敬を集められていない場合です。
もし信頼と尊敬が無ければいくら良いことを言ってもずっと
「今聴きたくないモード」になっているからです。

だからこそ、日々部下から信頼と尊敬を集めるために
部下の可能性を信じ、部下のことを想う
これが大切になると思います。

そのためにも部下をよく見て、会話機会を増やし、部下の良さや
可能性を見出すことこそが何よりも大切になると考えています。

もし部下育成で悩まれている方がいらっしゃるようであれば、
「タイミング×一言」と「大前提」を見直されてみてはいかがでしょうか?


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