見出し画像

山わんこ、街わんこ、どっちが幸せ?

先日、地元石巻市の幼馴染達とLINEのグループチャットでやり取りをしていて、私のノートを読んだ友達の一人が、写真と共に、こんな書き込みをしてきた。

「黒リスも、ワンコを保護してるんだね。私も、保護犬1匹、捨て犬1匹猫2匹と山の中の一軒家で暮らしています。」

(下記の写真の1匹は娘さんのワンコ)

画像1

彼女の名前はシンコ、石巻の小中高と一緒で、お父上が自然の中で育てる方針の保育園を経営していただけあり、シンコも子供の頃から、ワイルドであった。そのシンコは、東北大震災後、石巻から和歌山へ家族(旦那と子供)移住。きっと、そこでもワイルドに暮らしているではあろうとは思っていたが、その暮らしは、私の想像を遥かに超えていたようだ。

シンコの話は続く。

「ワンコ達は、イノシシを捕まえてきたり、アナグマを、追いかけてたりと満喫してますが、ダニを大量につけてきて、ぎゃー!の毎日です。みんなに会いたいですね。」

一瞬、シンコがダニを大量につけて現れるんじゃないかと、想像してしまい、”会いたくねーーー!”と思ったが、いやいや、違う、ワンコの話だよ、と自分を落ち着かせた。それにしても、私もワンコ好きで、ワンコの幸せを考えて生きている方だと思っているけど、何、この負けた感?

「イノシシを何頭も捕まえて来るんだよ。最初の方は、猟師さんにあげてたんだけど、この頃は解体をしてるんだよ。イノシシの解体をするから、年休取りますって言うと笑われるんだよ。」

す、すごい。シンコ、遂にイノシシの解体まで手がけるようまでなっているとは。。。それにしても、シンコんちのワンコの狩猟能力凄過ぎでしょう。きっと、「俺を拾って損なかっただろう?」「いつもお世話になっているお礼だぜ。」って気持ちで、イノシシを持ってくるのでしょうか?もちろん、解体後の肉は、ワンコ達にも与えるんだよね?そんな質問をシンコにすると、こんな答えが返ってきた。

「ほとんどの肉は、ワンコ行きだよ。野生の味は、目の輝きと食いつきが違うね。普段は、かわいいワンコ達なんだけど、ケモノを見ると血がさわぐみたいで、こっちの制止は全く役に立たないよ。」

セントラルパークで、ワンコ達に、「鳥さんやリスさんとも仲良くしてね〜。」と言っている自分が、非常にヘナチョコに感じられる。。。やはり、ワンコは、シンコんちのわんこみたいな暮らし、生きた方が幸せなんじゃなかろうか?

そんな風に感じるからの敗北感なんだろうな・・・。

だけど、、、想像してみる。先住犬のミルキーは、ロングヘアーチワワ。ビビりで、ドッグランも嫌いだった。フレンドリーに近づいてくるワンコにさえ、不良に絡まれ、カツアゲされるぐらいの恐怖を感じるタイプであった。

保護犬だったコーディは、ワイルドと言われていたが、シンコ達の犬と一緒にイノシシの狩猟に出かけられるかと言うと、、、、。小型犬で、腰も悪かったし、脱臼癖もあり、どちらかと言うと、ぼーっとしていて、イノシシの突進で跳ね飛ばされるタイプである。

無理だ。うちの子達に、本物のワイルドライフ生活は無理だ。私と一緒で。

適材適所じゃないけれど、きっと、ミルキーもコーディも、私で良かったのだ。都会暮らしで良かったのだ。

人間の人生も、犬の犬生も、どれが正しい、どっちが上なんてない。自分らしさを存分に発揮出来て、そして、その存在を感謝し合える者(物)同士が暮らす環境であれば、それが幸せな人生、犬生となるのではないかな。

いや〜、そうだとしても、、、やはり、シンコ家族とワンコ達のワイルドライフはちょっぴり羨ましい黒リスなのであった。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?