見出し画像

あの人たちは若かった。

ずーっと、気になっていたことがある。

よく政治家が幕末の志士や偉人さんを先生と呼んで、彼らの言葉を格言に使ったりしているけど、、、、気づいているだろうか。

その偉人さんが偉業を成し遂げたのって、今のあなた達の子供や孫の年齢の時ですよ、と。

実は、私、黒リスは、坂本龍馬が大好き。司馬遼太郎の”龍馬が行く”を読んで、日本脱出を決めた経緯もある。

龍馬の台詞、”地球を住処にする。””自分に旗を振って生きる”にどんだけ感化されたか。

そんな黒リスなので、京都の寺田屋にも行った。あれは、多分、30代の終わりかな。そこにあったのがこの写真。幕末・明治維新の立役者、全員集合写真です。

寺田屋集合

わ、若い・・・。

愕然とした。なぜなら、自分が尊敬する人物は当たり前に自分より年上のイメージがあったのだ。だが、よくよく考えてみたら、自分が20代前半に読んでいた時、坂本龍馬が活躍した年齢は20代後半。やっぱり自分より人生経験ある先輩として見ていて当然。勝海舟が龍馬と出会ったのは40歳。20代からしたら40歳って、十分、おじさんなんだよね。だから、なんの違和感もなく、40代って、論語で言う”不惑”の年代で、もう迷うことなくしっかり物事の判断が出来る人ってイメージがあったのだ。

だけど、アラフォーになった自分から見た勝海舟って、まだまだヤンチャさ残るお顔に見えるし、坂本龍馬なんて、めちゃめちゃ若い!!高杉晋作も桂小五郎も、みんな、みんな、わかーーーい!

そうなのだ、歴史上の人物って、勝手に自分より昔の人だからか、年上だと思っているけど、実は、今の自分より断然若い時に、すごいことやっちゃってるのだ。いや、待てよ、倒幕・明治維新なんて、若いから、出来たのではないだろうか?

日本を守ろう、日本を良くしよう、日本が世界と対等に戦える様に頑張ろうその為に、自分の命を賭けよう。なんてことを本気で思って、実行に移せるって、やっぱり若いからじゃないだろうか?

なぜなら、若いと自分が築いたものが少ないし、それを失いたくない等の欲がないから。

私は若い時、年上の人たちは、”十分、持っているのに、まだ欲しいんだ、人間ってどんだけ欲たかりなんだろう”、と思っていたけど、自分がその年代になった時、分かったんだ。怖くなるんだよ。失うことが。だから、守ろうとする行動が、”もっと欲しい”に繋がり、欲たかりに見えるんだ。

その年代になっても、若い時分の時と同じぐらい持っていなかったら、それこそ、自分の老後のことを考えるだけで精一杯って普通だと思う。

そんな人たちは、もう、日本の為、国民の為に尽くすなんて出来ないよ。

自分が20代半ば、ニューヨークに、バックパック背負って、スーツケース一つで来た時の気持ちを今でも覚えている。

”今の私は何も持っていない。だから、増やすだけ。”と。

何もないことが、何よりも強みだと思っていた。だけど、気づいていなかった。実は、すごい強みを持っていたことを。”若さ”と言う強みは、失ってから気づくものなのだ。そして、その強みこそ、今の日本を動かすことに必要なんだ。

森喜朗さん、あなたのオリンピック開催は、夢ですか?欲望じゃないですか?百歩譲って、夢だとしよう。でも、それ、あなた個人の夢じゃないですか?政治家が自分の夢を実現しようと躍起になるって、どうかなぁ。国民が、俺の夢を叶える為に、必死に頑張れって思う時点で、あなた、もう政治家、失格だよ。

自分が耄碌していることにすら気づかない事が、政治家として何よりも罪だね。日本の政治家の皆さん、いい加減、気づいてよ。

国民の夢を背負うには、もう、年取り過ぎですよ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?