見出し画像

乳がん患者が、ナイスバディになりたいと思ったっていいじゃないか。

乳がんを患って、しんどいと思うことの一つは、女性らしさが失われることだ。

胸を切り取られる、抗がん剤でハゲになる、そして、ホルモン治療で、女性ホルモンを止められる。

当たり前だが、女性ホルモンを止められると、生えてきた髪はパサパサ、お肌も潤いがなくなり、何だか鏡を見るのが嫌になってくる。その上、太りやすくもなったりする。つまり、無理矢理、閉経させるから、更年期障害の症状になるし、加齢の加速度も半端ない。

がん患者だから仕方ないよね。それにどっちにしても、中年だし。誰も、乳がん患者の私に美しさなんて求めてないだろうしさ。

それに、人間は中身。こんな試練に耐えて、笑っている自分で十分。

と、自分を納得させつつ、何、この寂しさは。

そんな気持ちを持っていた自分が、先日、機会があって、乳がん患者専門運動トレーナーのパーソナルトレーニングを受けてみた。

ランナーでもある自分は普通の乳がん患者さんより、運動はしているはず。でも、なんかずっと気になっていた左右のバランスのおかしさも見てもらいたい。

結果、確かに、平均より下半身の筋力はいい感じ。でも、上半身は、、、鍛え甲斐あり。そして、左右のバランスも、自分の感覚ではおかしいのだが、それは実は、手術の影響で神経が麻痺しているからそう感じるだけだと分かった。正直、びっくりした。自分では絶対、気づけないことだったから。

そして、何より、身体が喜んでいるのが分かった。

上手に動かしてあげる。徐々に鍛えてあげると、身体が気持ち良いと応答するのだ。

心と身体の一体感。そして、一緒に生きている感。

中身も大切だけど、でも、見た目だって大切じゃない?

乳がんで傷ついたのは、心だけじゃない。身体だって、たくさん、たくさん傷ついている。だけど、一生懸命、頑張ってくれているんだ。私の為に。

自分の今の身体を嫌いになるな。

自分の身体を応援しよう。

さぁ、夏が来る。一緒にナイスバディを目指そうぜ。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?