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エッセイ:ぜんぶ

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愛犬の話、ニューヨークの話、ランニングの話などなど、その時々の気になったことをつらづらと書いています。
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2021年2月の記事一覧

わたしの中で生きている。

先日、こんな↓エッセイを書いた。 愛するもの(人でも動物でも)が、亡くなると、その命日を偲ぶ習慣があるけど、なんでだろう?本当は、亡くなった事より、生まれてくれた事の方が重要なんじゃない?死んだ日より、誕生日の方が大切な日なんじゃない? という内容だ。 そういえば、母の誕生日は来月だったな。 エッセイを書き終えて、ほっとひと息ついた後、思い出した。 年末から何度も読み返している”鬼滅の刄”。裏の主役とも言える・”鬼舞辻無残”は、鬼の祖先。無残から血を貰った人間が鬼に

旅立った日より大切な日

ふと、昨日、顔を洗いながら、気づいたことがある。 あれ?なんで、死んだ日にそんなに拘るんだろう?と。 最近、2016年12月16日に、13歳と10ヶ月で天国へ旅立った先住犬ミルキーの最後の時間を思い出すことが多くなった。きっと、シニア犬のコーディの命がもうそんな遠くないと感じるからだろう。 ミルキーの最期を思い出す度、あの治療や手術の選択は正しかったのか?自分のエゴだったのではないだろうか?もっと、早く気づいて、できたことあったのではないだろうか?など、兎に角、その時は

どんな社会だとしても

昨夜、ある会話があった。 「そういうの、”社会の縮図”だと思うので、大丈夫です。気にしていません。」 「それも、”社会の縮図”ですよね。」 私より、ずっと年下のその人は、”社会の縮図”という言葉を使うことで、本当は納得のいかない事柄も、受け入れ、飲み込もうとしている様に感じた。 それが社会ってもの。その中で、自分は生きていかないといけない。 その社会ってものには、「お主も悪じゃのぅ。」という悪代官と金の亡者が、ずっと昔から存在するし、ジャイアン、スネ夫が消えて、みん

わたしの居場所

昨夜、乳がんサバイバーになって以来、ボランティア活動をしている乳がん・卵巣がん、子宮がん患者支援団体SHARE(シェアー)のスタッフさんと、今後のセミナー企画についてZoomミーティングをした。 企画の一つがこちら↓。乳がんサバイバーに運動がとっても良い効果を示すというもの。乳がんになる前から、長距離ランナーの自分には、実に納得のいく内容である。 なぜなら、がんになった時、そして、外科手術・抗がん剤・放射線治療という身体に相当なダメージがある治療中、”走っていて良かった。

価値観を乗り越える。

先日、この↓の記事を書いたけど、言葉足らずだったなぁ、と反省している。 特に、森喜朗氏の発言に対しての大坂なおみのコメント”無知から生じたと思う。”を読んで尚更だ。 そう、アメリカでは、色んな差別に関して非常に敏感な国で、その中には、”年齢差別”も含まれる。つまり、”年齢は関係ない。”が根底にある彼女からすると、森氏の発言は、”老いて物事の判断がつかないぐらい耄碌したからの発言”ではなくて、”無知から生じた”ものだと理解し、表現したのだ。 そして、自分の前回の投稿は、”

あの人たちは若かった。

ずーっと、気になっていたことがある。 よく政治家が幕末の志士や偉人さんを先生と呼んで、彼らの言葉を格言に使ったりしているけど、、、、気づいているだろうか。 その偉人さんが偉業を成し遂げたのって、今のあなた達の子供や孫の年齢の時ですよ、と。 実は、私、黒リスは、坂本龍馬が大好き。司馬遼太郎の”龍馬が行く”を読んで、日本脱出を決めた経緯もある。 龍馬の台詞、”地球を住処にする。”、”自分に旗を振って生きる”にどんだけ感化されたか。 そんな黒リスなので、京都の寺田屋にも行

”○○なんだから”

子供の頃から、”それが普通と言われる物事”がよく分からなかった。 ”先生”と呼ばれる人が偉いのも、年齢で上下関係があることも、なんで?と常に疑問に思っていた。 偉いかどうかとか、敬うかどうかって、自分の心が決めることじゃないかな?なんで、肩書きや年齢や、人に言われて、決まるの?みんな、疑問に感じないのかな? どうやら疑問に感じない人の方が多いと気づいたのはいつぐらいのことだろう? そんな私だから、当然、”親子”、”友達”、”恋人”、”夫婦”などの関係で普通に使われる台