神宮外苑再開発をとめよう都議会議連に対し、都市計画変更による都立霞ヶ丘アパート取り壊し問題をアピールした
2023年10月5日。「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟」の記者会見と集会が東京都議会会議室で開催された。市民から一言の発言機会があったので以下の発言をしてきた。
渋谷区から来ました○○と言います。私は「東京にオリンピックはいらないネット」という所に所属して2016年のオリンピックから反対していました。その立場から「この議連は」という話をしてしまうと終わってしまうので、この部分の話はしません。
なぜ晴海だったメインスタジアムが神宮外苑?
でも、私の言うことは重要だと思っています。聞いて下さい。
2016年のメインスタジアムは晴海でした。晴海の理由として都市計画の規制が厳しい土地の面積が狭い。だから晴海でやるんだと言ってきたのが、なんで2020年になったら出来るのか。(注1)
それは都市計画を変え、国立競技場の敷地面積を広げたから。(注2)そういった所から取り組んでほしい。そういう部分から出来るのは都議会議員だと思ってます。
都市計画変更で消えた都営霞ヶ丘アパート
後、もう一つの要望は都市計画が全て適切に行われたかのように東京都は言っていますが事実ではありません。東京都の計画にバッテングしている例があります。
鳩森神社という神社があります。これは私の住んでいる地域の神社です。その氏子の中に新宿区霞ヶ丘町も含まれていました。
新宿区霞ヶ丘地区は『東京都住宅マスタープラン別冊 住生活基本法に基づく重点供給地域』(2012年3月)で公営住宅建替事業に指定されていました(注3)
この部分が現在どうなっているか。都立明治公園になっています。都立明治公園になったら公営住宅建替事業なんて絶対に出来るわけがありません。(注4)そういう意味で整合性はありません。
都営住宅の管理は誰がするか。東京都でしょう。にも関わらず、東京都の都市計画変更によって都営住宅にお住まいの皆様に迷惑をかけました。引っ越しの費用も通常の都営住宅の建て替えと同様の金額しか払うことしか出来ませんでした(注5)申しわけありません。
今さらながらですが追加の引っ越し代をお支払いします。お見舞い金を出しましょう。なぜ、こういうことを言わないで放置しているのですか?
最後になぜオリンピック反対派の私がこのようなことを言っているのか。「こういうことを言ってくれる人が私しかいない」という訴えがあったからです。
多分その人もオリンピック反対派の人に言っても広がらないということは分かっていると思います。それでもなお、こういうことを訴えざるを得ない無念な気持ちを抱いている人が、この神宮外苑地区地区計画の問題にいる。
そういう人の無念な気持ちに寄り添う姿勢で議連の活動をしていただきたいと思っています。
注1ーNPO法人東京オリンピック・パラリンピック招致委員会『2016年オリンピック・パラリンピック競技大会招致活動報告書』(2010)P36
注2ー『国立霞ヶ丘競技場周辺地図』
注3ー『東京都住宅マスタープラン別冊 住生活基本法に基づく重点供給地域』(2012)P3
注4ー『第201回東京都都市計画審議会資料』P15
注5ー『移転説明会資料(霞ヶ丘アパート)』(2015年5月19、20、23日)
(2023年9月5日「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟」での発言予定稿に資料を追加した)