小さな町の聞きたがりやさんへ。

住むにはいいところ。でも狭い町では色んなことが筒抜けだ。
どこから仕入れたのか子供の不登校について聞いてくる人がいる。
「ねぇねぇ、なんで学校行かないの?」

こういうことを対して親しくもない人にでも、平気で聞けるって多分それこそまともではないと感じるのだが、得てしてこういうことを平気で聞ける人は自分は常識人であり、まともだと思っていて周りの揚げ足をとってどうこう言うのが好きな人が多い。

それって、「ねぇねぇ、お宅のご主人てお給料いくらなの?」と聞くくらいデリカシーがないと個人的には想う。
逆に聞かれたらあなた答えます?って言いたくもなる。

最近の私はこういうときは「行かない」というよりも「色々あって行けてないんです」と言っている。

行けていない、がポイントで「行ってないんです」と言うと行かない理由を聞かれるので「行けてないんです」と答えることで勝手に想像して納得してくれる。
「あらぁ、そうなのぉ?大変ねぇ」でだいたいなんとかなる。
聞きたがりやに正しい答えを与える必要はない。勝手に想像して勝手に納得してください。それが答え。

人の口には戸は立てられず、尾ひれがついて話が変な方向に行くこともあるかもしれないが、わざわざ確認しにくる人もいない。どこかで信憑性があるのかないのかわかっているからではないだろうか。あるいは私がぼっちなのできっかけもないため、私に直接言いにくる人がいないかもしれないが。

狭くて小さな町。いつの間にか私の知らない誰かが私のことを知っている。おかしな世界だ。

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