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QAからはじまる Trust Building

ごきげんよう🙋‍♀️ツクリンクでエンジニアリングマネージャーをしているあっきー(@kuronekopunk)です。
最近は事業拡大に伴い、プロダクトの品質を高めていくためQAチームの立ち上げを行っています。まずは任意メンバー数名で委員会的に始めていくためにキックオフを行ったので話した内容をまとめます。
※ざっくり資料を作って口頭で補足していたので内容薄めな部分もあります。





10→100の時代が来たぞ!

※そもそも10→100とは?

  • 0 → 1: アイデアから事業の芽を創る

  • 1 → 10: 事業にするための 「型」 を作る

  • 10 → 100: 型で事業を拡大し、より効率化される

拡大!拡大!拡大!

組織も、ユーザー数も、プロダクトの機能数や改善数も、コード量も全てが拡大中!
さらに加速していくぞ🏃‍♀️💨


拡大フェーズの課題

プロダクトの信頼性 = 会社の信頼性

情報漏洩など深刻なものは当然、信用がなくなる
接客が悪かったり、皿が汚かったり、虫がいたりしたらファミレスにも行かなくなる
お客さんが離れると事業が継続できなくなる

利用者や関係者が増えると粗も目立つ

お客さん数人の個人店なら品質を担保できるかもしれない
でも、全国何千店舗のハンバーガー屋は別の難しさがあるよね
拡大に伴ってこのフェーズにきている🚨


ソフトウェア開発は難しい

人月の神話』著者フレデリック・ブルックスはソフトウェア開発の難しさをこう表現している。

  1. プログラムは、規模が非常に大きい

  2. ソフトウェアは、目に見えない

  3. プログラムは、簡単に変更できる

  4. 制約となる自然界の法則がなく、自由に作れる

拡大フェーズになり、規模は更に大きくなるし、エンジニアも増え変更も増える。ここから更に難易度が上がっていく。

過去のインシデント

※ここでは実際に過去のインシデントを振り返って「こういう問題を仕組みで解決したいよね」という話をしました。サンプルとして例を上げておきます。

  • リリース準備段階での手戻り

    • 要件定義で漏れていた項目や、実装漏れなどの発見

  • ユースケース想定漏れ

  • リリース手順漏れ

  • 本番環境下での実行想定漏れ


品質とは何か

一度話を戻して、品質についての定義確認

『品質とは誰かにとっての価値である』by Gerald Weinberg

価値を定義し、適切に届けられる仕組みを届けるところまでがQAの責任
また『誰か』とは、お客さん(プロダクトのユーザーさん)だけじゃなく、管理画面であればCSさんなどの場合もある

品質の狩野モデル

まずはQAで当たり前品質を当たり前に提供できるようにしていきたい

狩野モデルから探る品質のあり方とは』より


品質を高める取り組み

品質保証はただのテスターではなく、色々な手法や考え方がある
QAチームはテスト設計・実施をメインにするものではなく、プロダクト全体や各チームの品質保証の底上げをするイネイブリングチームとして動いたり、品質向上のためプロセスを整備するような想定

ホリスティックテスティング

開発サイクルのどこでも品質を高めることができる

アジャイルQAに求められるプロセス全体を俯瞰する「ホリスティックテスティング」とは何か?(翻訳)』より


Shift Left

QAの役割を開発プロセス上で「左に移動」することで不具合を早期に発見し、修正するコストを下げる
コストが下がることで全体の生産性も上がる

Shift-leftとShift-rightアプローチによってQAがより良い品質を確保する方法』より


ポストモーテム

SRE文脈で出てくるものだけど品質観点からも原因究明、再発防止策の実施などを行う

ポストモーテム (postmortem、事後検証) は、主に SRE (サイト信頼性エンジニアリング) において使用されるビジネス用語で、サービス運用時のシステム障害やデータの損失など、インシデントについてまとめた文書のことをいいます。発生したインシデントについて、そのインパクトや問題解決のために行われたアクション、ユーザーへの影響、根本原因、再発防止策などを記録したドキュメントです。

ポストモーテム会議とは?効率的に行う 6 つのヒント


QAからはじまる Trust Building

ツクリンクのValue『Trust Building
信頼を獲得し、良好な関係を構築するにはみずから行動して相対する人の期待値以上の価値を提供することが最も重要である。』

プロダクトを通じた価値を提供して信頼を得ていくため、品質を高めていくぞ!

ツクリンク株式会社Value


さいごに

QA委員会キックオフで話したことをまとめました。
軽いメモと口頭で伝えて、途中ディスカッションもしていたのでこのnoteだと説明不足なところもあるかも知れませんが気になったところなどあればコメントやカジュアル面談でお話させていただけると嬉しいです。

キックオフをする上で考えたこと

現在地を定義する
10→100の時代が来たぞ!と自分たちの現在地とそのフェースでの課題の共通認識を取り前提を揃えた上で話しを始めました。

一般的な定義や手法を紹介する
今回は専門職ではなく任意メンバーのQAチームだったため、『品質とは』『テスト手法や考え方』などを紹介し、今後自分たちが何をやっていくのが具体的に考えられるようにしました。

組織のMVVに紐付ける
組織内で何かしらの活動をする目的は事業達成のためです。QAをする目的を見失わないため今回はValueにある言葉を紐づけ『QAからはじまるTrust Building』というタイトルを作り話をしました。


採用してます!

現在は任意メンバーでのQA活動を行っていますが、ここをリードしていただける一人目QAを募集しています🙌兼務メンバー合わせた数名のイネイブリングチームを想定しています。
組織としては品質保証に関して意欲も高く積極的に活動できる環境だと思います。少しでも興味があればカジュアルにお話させてください。
媒体からの連絡にハードルがあると思うのでTwitterのDMでも大丈夫です🙌→@kuronekopunk

その他職種でも幅広く募集しています🙌


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