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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE 常守朱の選択
たいしたことは書いてないのですが、一応ネタバレタグ付けてます。
細かいことを挙げていけば、いろいろと残念なところがあるのでしょうが、見応えがあったし面白かったというのが感想です。
法律を守るために常守朱がとった行動は、彼女らしく、また彼女にしかできないと思いました。
朱が厚生省公安局局長・禾生に向けて引き金をひき、霜月がドミネーターを朱に向けるも犯罪係数の上昇はみられず、トリガーがロックされた。
法律の廃止が声高に叫ばれる中、反対の立場をとっていた朱は、法を守るために法を犯す道を選んだのでした。
朱の罪は、シビュラシステムでは裁かれなかった。これは朱の犯行動機にあるのではないかと思っています。
拳銃で人を撃つことは犯罪です。が、朱は、単に人を殺したいとか、禾生に対して憎悪の念を抱いていたとか、そういうのではなかった。
非常に複雑な精神状態で犯行を行ったと考えられます。それにシビュラシステムが対応できなかったのではないでしょうか。
人を裁くのには、法律が、人の力が必要なのだと、朱の行為によって証明された形になったと思います。
正しさは相対的だが真実は絶対的なもの
厚生省大臣官房統計本部長・慎導篤志が、炯と舞⼦の結婚式のスピーチの中で述べた言葉です。
何が正しいとするかは人によって違うけれど、真実はだれにとっても同じで変わることはないということですよね。
シビュラシステムに深く関わってきたからこそ、どうしても人々に伝えておきたかったことなのだと思います。
朱がこの言葉を聞いた時に、はっとしていました。法を守るために自分がすべきことをずっと考えていた彼女は、この時に決意したのかもしれません。
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収監されてから朱が泣くのですが、後悔しているのでもなく、悲しいわけでもないですよね。
人間は、言葉で言い表せない感情で泣く。こういうことは、AIには理解できないのではないかと思います。
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