【松本花リレー5月】 牡丹 常光寺(塩尻市)
いきなり塩尻市からですみません。
松本の玄向寺の牡丹つながりで今回は常光寺をご紹介します。
私も今年初めて知った常光寺の牡丹。ここも住職が丹念に育てた牡丹が有名とのことでざっと1000株があるのだとか。恐らく今週が見頃のピークでお天気にも恵まれたので早速訪れてみました。
お寺の駐車場に着くと、まずは藤棚が目に入ってきます。紫と白い藤の花がなんともいい香りを漂わせ、ふんわりと風に揺れています。この日は気温が20度台後半(ほぼ30度)予報でしたが、中山の上の方に位置するせいか風がとても涼しく、境内を散策中も心地よい風がとても気持ちの良い日でした。
さて、入口を進むと門が見えるのですが肝心の牡丹園はその手前左です。見事な花の咲く牡丹が株毎にキレイに整列して咲いています。よく見ればまたここにも藤棚があるのですが、低い位置にあるので牡丹園をまわる際には藤の花のトンネルをくぐり抜けることになります。こんな経験なかなかありません。
牡丹園敷地の真ん中辺りに平和観音が安置されているのですが、よ~く見ると敷地のあちこちに面白い置物が置いてあるのに気づきます。お地蔵さま、道祖神、ラスカルに河童!?などまるでお宝さがしのよう。お気に入りを見つけて写真を撮るのも楽しそうです。
さて、咲き誇る牡丹をぐるっと楽しんでから門をくぐると、目の前に恵比寿天様が現れます。どうやら敷地内で七福神巡りができるよう。よし、と思って境内に足を踏み入れると、ありとあらゆる石像、置物などが所狭しと安置されていることに気が付きます。これが必見!なぜこれがここに?と爆笑しそうな置物もあります。他にも愚痴聞き地蔵、三猿、弘法大師など、多様性をこれだけ実感できるお寺も数少ないのでは。境内奥の墓地に向かう道沿いにも歴史上の人物から神様仏様の像が、紫陽花の緑に埋もれるように安置されています。とにかく面白いこと間違いなし。ここには到底載せきれませんのでぜひご自身で体験を(笑)
境内には池もあり、この時期にはもうお化けのように育った立派な水芭蕉が目立ちます。きっと3月頃来ると美しいでしょうね。この池付近には浦島太郎と亀がいますので、ぜひ探してみてください。今は新緑の季節のせいか、他にも葉を青々とさせた枝垂れ桜やもみじなど、この空間だけが静かな山奥を連想させるような佇まいを見せています。
帰る前に、黄色い藤の花のように見えるキングサリも見て帰ってくださいね〜。駐車場から門の方を見るとすぐわかります。花は同じマメ科なのですが、属が違うようです。藤は日本原産、キングサリはヨーロッパ原産とのことですが、黄色い藤の花と思って眺めても違和感は全くありません(笑) まぶしい黄色が陽に反射すると、とても美しいです。他にも、八重咲の藤棚もあり、一段と濃い紫の藤が楽しめます♪ 八重咲の藤は珍しいですよね。
ちょっと寄り道ランチ
常光寺から車で3分のところに「山麓停」というお蕎麦屋さんがあります。その名の通り塩尻と松本を結ぶ山麓線道路沿いにあるのですが、常光寺から上がると山麓線に突き当たって右の塩尻方面に向かいます。そば粉も少しだけ使うつなぎの小麦粉も塩尻産にこだわりがあるとのこと。天気が良かったので「大ぶっかけ天」を注文。冷たいシャキシャキっとしたお蕎麦は味が濃く、歯応えが抜群。茹で方が絶妙。久しぶりに自分好みのお蕎麦に出会えました。栗おこわや葱、春菊、山菜なんかも販売していてちょっとした道の駅みたいです。狸がいい感じ。
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