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【旅メモ お遍路】区切り打ちを終えて

今年のGWに合わせて行ったお遍路。勝手ながら私の中のお遍路のイメージは「長い道のりを苦難を乗り越えて歩き、その徳を積むことによって願いを叶えるもの」でした。1400kmもの道すがら起こること、感じることを自分の中で消化してひたすら歩く。だからこそ最初は「区切り打ちってあり?」と思っていたわけです(笑)

実際にやってみると色々な発見と驚きがありました。

「歩きお遍路」は希少生物

最初の「まじっ?」(笑)
なぜお遍路は「当然歩くもの」と思っていたのか、今となっては自分が不思議ですが、一説によれば歩きお遍路は全体の1~2割程度で、希少生物並みでした(笑) でも確かに思い当たる節はありました。納経所で、「えっ、歩きなの?」と軽い驚きと共に聞かれることがありました。 その時はなぜそんな当たり前の質問を?と思いましたが、理由を知って納得。今どきなのか、キックボードお遍路を一人だけ見ました~。現代ならではの新手ね(笑)

「何巡目ですか?」で始まる会話

次の「まじっ?」(笑)
実に多くの人がお遍路リピーターであること。これもお遍路は「一生に一度きり」と理由なく思い込んでいた自分に驚く。私のお遍路定義なら、苦しいことを好んでそう何度も繰り返すわけはない。でもお遍路の最多目的は先祖・死者供養、次に健康、祈願とか。なるほど。旅行・ウォーキング好きが高じてただお遍路に来てしまった私も、ちゃんと上位に入っている(笑)

外国人が多い

想定内ではありますが、あらゆるお寺で外国人を見かけた。なんなら彼らの方がしっかりお遍路衣装を身にまとい、違和感なくお遍路の風景にスッと溶け込んでいる。スペイン サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼から熊野古道やお遍路の延長でくる人も多いと思うけど、逆もしかり。私もいつかスペイン巡礼に行ってみたい、との思いはある。なんたってスペイン歩き放題だし(笑)

お接待はその場だけにあらず

お遍路でお接待があるということは知っていた。けれど、特定の場でお接待を受けるのはもとより、(今回は徳島)県全体にお遍路さんをお接待する文化が普通に存在するということをこれでもか!というほど感じました。清潔に保たれているお接待小屋、無償で提供されている杖、道に困っているとみるや助けようとしてくれる地元の人々、わざわざ道の先で待っていてその地区の特徴や見どころなどを説明してくれる人、などなど。その無償の行為にはただただ感謝するばかり。だってその人の人生の時間を使ってくれているわけですから。そうすると今度は自分も誰かにお返しをしたいなと思ったりして人類平和につながりますよね((笑)

人生初めてのお遍路、区切り打ちを終えて今思うこと

「このまま続けていいんだろうか?」(笑)
次は徳島県から高知県に入り、宿から宿まで3日ほど歩き続ける箇所もあります。歩くことが好き、神社仏閣が好きとくれば最高の経験なのですが、願っているのは「心身健康」で結願に対する思いがそう強いというわけでもない。お遍路できればそもそも恐らく心身健康です・・・。これではただのひたすら歩く旅行じゃないか?

というわけで、次回については悩み中~。
行くならやはり花の咲く3月末か長期休みの取りやすいGW頃が希望。宿も取りにくそうな区間なので、年末までにゆっくり調べて検討しようと思っておりまする〜

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