見出し画像

【読書メモ】チェンソーマン 全11巻(藤本タツキ)【#59】

まずはアニメの宣伝をしておきますと

制作が『呪術廻戦』と同じMAPPAなので、トレイラーを見るとキャラの動きというか、映像の動く感じが似ています。つまり、あの呪術廻戦と同じ躍動感でチェンソーマンが動くということです。

あらすじを紹介しますと

「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界。少年デンジは死んだ父の借金を返すべく、「チェンソーの悪魔」であるポチタと共に、悪魔を駆除する「デビルハンター」として生計を立てていた。しかし借金は中々減らず、ごく普通の日常を願いながら、叶えるには到底届かなかった。
ある日、デンジは仕事を斡旋していたヤクザに騙され、「ゾンビの悪魔」によってポチタと共に殺害されてしまう。しかし、ポチタはデンジの血を飲んで蘇生し、契約と引き換えにデンジの心臓となる。復活したデンジは「チェンソーの悪魔」へと変身する力を手に入れ、ゾンビの集団を一掃する。デンジは現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、その身を管理されることになる。
東京の公安本部へ移ったデンジは、マキマの命令を受けて先輩の早川アキ、デンジのバディとして選出された「血の魔人」パワーと同居する。公安ではかつて7分間で110万人を殺した「銃の悪魔」の討伐を掲げ、世界各地に散った銃の悪魔の肉片を集めていた。一方で銃の悪魔に従う悪魔や契約した人間、さらにデンジと同じ「人間でも悪魔でもない者」らがデンジの心臓を狙っていた。

Wikipedia

藤本タツキの世界では、まず設定が大事です。この設定を素直に受け入れることで、作品に入れるか入れないかが決まってくるので、まずは悪魔がいるのねと受け入れましょう。詳細は徐々に明らかになってくるので、焦らずに、世界観を楽しみましょう。

こちらもファイアパンチに 負けず劣らずグロテスクな描写がバンバン出て来ます。よくアニメ化できたなって感じです。

最初は「ゾンビの悪魔」とか「チェンソーの悪魔」とか「銃の悪魔」とかが出てくるので、ふむふむ、いろいろな名前がついている悪魔がいるのね・・・怖がられているほど悪魔の力が強いのか・・・という感じで受け入れられるのですが、途中から「天使の悪魔」とか「未来の悪魔」とか「地獄の悪魔」とか???となる悪魔がいっぱい出て来ます。その度に、悪魔って、いわゆる僕らがイメージしている悪魔とは違って、こういう象徴的なものを指すのもいるのねとか、定義を柔軟に変えながら読んでいくのがポイントです。臨機応変です。

あんまりネタバレしても良くないし、1部は全部で11巻しかないので、一気に読んでしまうことをお勧めします。ファイアパンチと同じで、小分けに読むと世界観に入りにくいと思います。マキマさんの凄さと絶望感を楽しめなくなってしまいます。

最近、血の魔神「パワー」のコスプレを見かけていたのですが、ずっと「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のゼロツーと勘違いしていて、ゼロツーのコスプレって息が長いな〜と思っていました。まあ、確かに可愛いけど、アニメはだいぶ前だよな、と不思議に思っていましたが、あれはパワーだったのですね。

違いはツノかな?

「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の「ゼロツー」
「チェンソーマン」の「パワー」

1巻の最初のあたりに、チェンソーマンになったデンジのセリフがあります。デンジは義務教育も受けていない、バカキャラとして出て来ますが、だからこそ人間の本質を突いたセリフが多いです。中でも、最初に出てくるこのセリフが人という本質を表しているように思います。性悪説を唱えた荀子にも通じるように感じました。

なんでコイツらは十分恵まれてんのに
もっといい生活を望んだ?
・・・俺も同じか
ポチタがいりゃあそれでよかったのに
もっといい生活を夢に見たんだ
そーか
みんな夢見ちまうんだなぁ
じゃあ
悪いことじゃねえ
悪いことじゃねえけど・・・
俺達の邪魔ァすんなら
死ね!

チェンソーマン第1巻43-44ページ

おわり


頂いたサポートは、とてもモチベーションになっています。新しい記事を作る資料費として、感謝しながら有意義に使わせていただきます。 気功・太極拳を中心とした健康と、読んだ本について書いています。どちらも楽しんでいただけると嬉しいです。 サポートしてくれたあなたに幸せが訪れますように!