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【読書メモ】はじめての構造主義【#45】

かなり前に内田樹さんの「寝ながら学べる構造主義」を読んでいましたが、ぶっちゃけレヴィ=ストロースの名前と、ブリコラージュという言葉を覚えただけで、結局構造主義ってなんなんだろう?と思ったままでした。

ちなみにブリコラージュというのは、

ブリコラージュ(Bricolage)は、「寄せ集めて自分で作る」「ものを自分で修繕する」こと。「器用仕事」とも訳される[1]。元来はフランス語で、「繕う」「ごまかす」を意味するフランス語の動詞 "bricoler" に由来する。
ブリコラージュは、理論や設計図に基づいて物を作る「設計」とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ることである。

Wikipedia

レヴィ=ストロースの「野生の思考」の中で、未開の人たちが

端切れや余り物を使って、その本来の用途とは関係なく、当面の必要性に役立つ道具を作ることを紹介し、「ブリコラージュ」と呼んだ。彼は人類が古くから持っていた知のあり方、「野生の思考」をブリコラージュによるものづくりに例え、これを近代以降のエンジニアリングの思考、「栽培された思考」と対比させ、ブリコラージュを近代社会にも適用されている普遍的な知のあり方と考えた。

Wikipedia

ということでしたが、はじめての構造主義を読んでみると、それより神話の分析とかマルクスの話とか書いてよ!って思いました。

目 次
第一章 「構造主義」とは何か
第二章 レヴィ=ストロース:構造主義の旗揚げ!
第三章 構造主義のルーツ
第四章 構造主義に関わる人びと:ブックガイド風に
第五章 結び

●『悲しき熱帯』の衝撃
●天才ソシュール
●レヴィ=ストロースのひらめき
●インセスト・タブーの謎
●親族の基本構造
●神話学と、テキストの解体
●構造主義のルーツは数学
●変換群と〈構造〉
●主体が消える
●構造主義に関わる人びと:ブックガイド風に
●これからどうする・傾向と対策

構造主義っていうのは、最初は、ブリコラージュのこともあって文化人類学的な話だと思っていて、そのあとは内田樹さんがフランス文学者と名乗っているので、文学とは思わなかったのですが哲学的な何かかなあと思ったりもしましたが、最終的に「はじめての構造主義」を読んで、構造主義というのは数学と関係が深い話なんだなというのが分かるようになりました。なので、文系よりも、理系の人の方が馴染みやすいように感じたので、ポスト構造主義が云々という感じで、構造主義は終わったのかな〜と飛ばしてしまわないで、もう一度構造主義の中をじっくりと勉強してみたいと思いました。

ちなみに、この本の初版が1988年で、著者がいきなり「ポスト構造主義ですら既に古いのです」と書いているので、そんなに思想って移り変わってるのねと思いつつ、いろいろ勉強しがいがありそうです。

おわり


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