見出し画像

教員の質について

 最近、教員の定数割れがニュースになった。これは予想されていたことなので、(何なら去年もあるにはあった)そんなに驚くことではなく「来るべき時が来た」という感じが強い。数が足りないことは大問題だけど、それ以上に問題なのは「質」だと思っている。

 今年始まってすぐ、BSで「欲望の資本主義」という番組を見た。テレビは見なくなったけど、NHK、とくにBSはちょくちょくみている。採算を度外視したおもしろい番組が見られることがよくあるからだ。

 これから起こることは分からないけれど、これまで起こったことの解釈はできる。日本において去年のインフレが他国よりも「数字の上では」緩やかであることや、これまでも賃金が上がらなかったことについて、興味深い解釈がされていた。それは、日本では賃金が上がらない代わりに商品や労働の質を落としているということだ。(カントリーマアムがお値段据え置きですごく小さくなっているみたいに)お金がもらえないから文句を言うのではなく、質を落として、仕事の価値を保っているということだ。

 自分としては、あまり給料とか関係なく、仕事が好きだからやっている面がけっこう強くて、いくらでも時間をかけられるけど、それは自分を安売りしているのと同じなのかもしれない。だけど、最近の職員室や地元の研究会の雰囲気はそうではない。できるだけ短時間で終わらせられるものやすぐに効果の上がるものが求められる。めんどくさいことはやりたくない。給料は上がらないうえに勤務時間は減らないのであれば、自分たちのパフォーマンスを落とさざるを得ないという空気になってきている。
 ちなみに、われわれ教員に求められる資質は次のとおり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?