未来は日常の連続

未来はいつか、突然やってくるものだと思ってた。

大学生になったら充実して、

お金も貯まって、

友達もたくさんできて、

恋人もできて、

勝手に幸せになっているんだと思ってた。


そんなことなかった。

相変わらずお金はないし、

友達も数えられるくらいしかいないし、

恋人なんていない。

大学2年生になった今のわたしは、

好きなものも嫌いなものも小学生の頃からそれほど変わっていないし、

心は高校生の延長だった。


20歳になっても、30歳になっても、90歳になっても、

たぶん、心は今のまま。

好きなものは好きなままで、嫌いなものは嫌いなまま。

いつになってもにんじんは食べれない。


未来は完璧じゃなかった。

完璧な未来が突然降り注いでくることはなかった。

未来は、日常の連続だ。

映画のラストも、アイドルの卒業も、

突然なんかじゃない。

日常の連続の通過点だったのだ。


季節だって、突然訪れてなんかいない。

だんだんと夏になって、秋になって、冬になって、また春が来る。

四季の間にもちゃんと時間は流れていて、

365日それぞれの天気で、季節で、生きている。

春になる前の肌寒いあたたかさも、

秋になる前の暑くて涼しい風も、

ぜんぶ、わたしの日常で、未来だ。


だから、日常を大切にしたい。

この日常が、未来になるのだから。

好きなものは好きでいよう。

いつか嫌いになるかもしれないなんて、いらない心配しないで。

いつか突然訪れると願う未来に託さず、

今の自分に託そう。信じよう。

今を生きよう。

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