見出し画像

ライダーでもサイクリストでもドライバーでもない人も、さんふらわあ端ッコスタンプラリーに挑戦したい(3)

こんにちわ、くろもあさんです。

今回はさんふらわあ端ッコスタンプラリーを通しで達成した旅の一日目の記録の中編です。
この旅の全体概要については『ライダーでもサイクリストでもドライバーでもない人も、さんふらわあ端ッコスタンプラリーに挑戦したい(1)』をご覧ください。

前回は、こちら。

宗谷岬へのバスにはまだはやい

今回は宗谷岬に行くために稚内まで来たわけですが、稚内駅前から宗谷岬まで行く初バスは9:30出発。そして、バスの時刻表的には4往復あるように見えるかも知れませんが、稚内駅を起点として宗谷岬を日帰りで往復する場合、有効な便は2往復しかありません。

北海道のことをあまり知らない人は「宗谷岬は稚内駅から近いでしょ?」なんて思いがちですが、実は距離にしておよそ31km。東京駅と横浜駅の間や、梅田駅から三宮駅の間と同等の距離です。稚内市の人口が集中する中心市街地から大きく離れており、ザ・北海道な大自然を越えた先に位置しています。故に、いくら宗谷岬が観光名所とはいえ路線バスの本数が限られるのもさもありなん。

ノシャップへ寄り道

というわけで、宗谷岬に行くバスの発車時刻まで時間があるので、ノシャップに寄り道することにしました。北海道の北端は宗谷湾を囲むように二又にわかれており、東の宗谷岬に対して西にある岬ノシャップ。ノシャップは最北ではないですが、それでも最果て感は十分あって大変良い所です。

このノシャップですが、実は稚内市の人口集中エリア内にあったりします。そして、意外なほどアクセスに使える路線バスの本数が多いです。12分〜20分に一本くらい運転されており、北海道ではかなり高頻度運転の部類に入るのでは。それくらい便利な場所にあり、観光でも気軽にぶらりと訪れることができます。北海道の地理感がない人が思い描く稚内と宗谷岬の間の距離って実は稚内駅とノシャップの間の距離くらいの感覚だったりして。

ノシャップ行きのバスに乗れば間違いありません
他にもノシャップを経由する便が多数運転されています

ノシャップ岬は北西の果てに位置することもあり、美しい夕焼けを拝むことができます。その時間帯は他の人と遭遇することも多いですが、このときは他にだれもおらず、まさに独り占め。吹き付ける海風にさらされながら北の大地の北端にいるという感動をかみしめることができました。

朝のノシャップ岬を独り占め

ちなみに、ノシャップは稚内の人口集中地帯にありますが、エゾシカが普通に出没したりします。車やバイクを運転される方は特にご注意ください。

エゾシカなどの野生動物が多数出没する区間

最初のスタンプをようやくゲット

ノシャップからバスに乗って稚内駅に戻っったら、午前9時頃。この旅の本題である、さんふらわあ端ッコスタンプラリーのマーカーが置かれている観光案内所がオープンしていました。とはいえ、シャッターは開いたものの、スタッフの方がカウンターにいないから半開き?

シャッターの開いた稚内観光案内所

ついに、ガラスの向こうにあるイーゼルに接近することができます。ガラス越しだと照り返しがあるせいか、ARマーカーを全然読み込んでくれなかったのです。

ゲット〜

本来は、宗谷岬に行ってからこのスタンプをゲットするのが自分の旅行スタイルですが、今回は宗谷岬から戻ったら稚内駅前で昼食をとってすぐに苫小牧に向かうという強行スケジュールのため、ランチ目当てのお店が混んでるとスタンプを獲得する余裕がない可能性がありました。そのため、万難を廃することを優先し、先んじていただきました。ちなみに、ガラス越しでなくても、読み取るのは結構難しいです。ポスター自体がテカテカしているからかもしれません。みなさんも、さんふらわあ端ッコスタンプラリーのスタンプは時間に余裕を見てゲットされてください。

いざ、宗谷岬へ

キタカラ内には宗谷バスの営業所があり、そこでは宗谷岬まで往復できる記念乗車券を購入することができます。通常の片道運賃は1,420円、往復で2,840円のところ2,560円!路線バスの往復乗車券で割引が効くのは珍しいかも。しかも、旅行の記念になる半券まで手元に残るのですから、大変オトクです。

記念乗車券

ちなみに、わたしと同じように宗谷岬だけでなくノシャップにも行く人は稚内路線バス一日乗車券というきっぷもおすすめです。3,000円でノシャップも含めた稚内市内乗り放題で、宗谷岬にも行けます。

※記念乗車券(2,560円)+ノシャップ往復の運賃(220円x2)なので宗谷岬とノシャップ岬だけに行くならトータルでは同額です。ノシャップ以外の稚内市内もバスで移動するなら更にお得になります。

そして、午前9:30。天北宗谷岬線の浜頓別ターミナル行のバスに乗って宗谷岬を目指します。宗谷岬は大変著名な観光地ですが宗谷岬が終点のバスは存在せず、浜頓別ターミナル行きのバスに乗って途中の停留所である宗谷岬で降ります。(宗谷岬で一泊するつもりの人は、夜に運転される鬼志別行のバスでもOK)

天北宗谷岬線の路線バス

稚内は宗谷管内の中心都市ということで、稚内駅前を出発してしばらく市街地が続きます。というか、南稚内駅(バス停では南駅前)の方が中心に近いので乗車しているとどんどん市街地レベルが上っていきます。
その後、稚内市の中心を抜けてはまなす団地のあたりを過ぎると北の大地の厳しさが顔を見せはじめます。

天北宗谷岬線の車窓

バスの左側の座席に座ると宗谷湾の景色を楽しめます。

宗谷湾

こんもりと盛り上がった地形が見えてくると宗谷丘陵。この先端部が宗谷岬です。大きな風車が見え、風が強いことがうかがえます。

宗谷丘陵

稚内駅前を出ておよそ50分。宗谷岬バス停に到着しました。目的地である宗谷岬はこのバス停から目と鼻の先の場所にあります。

宗谷岬バス停
このバスはオホーツク海沿いに
鬼志別を経由して浜頓別まで南下します

日本最北端宗谷岬

澄み渡る青空の下。日本最北端の地、宗谷岬に到着しました。

何度来ても感動的な宗谷岬の碑

天気を操ることはできませんが、快晴の日に訪れることができたなら、感動はひとしおですね。

日本最北端の地

この海の向こうには、かつて同じ日本だった樺太があったりします。天気が良ければ見えます。この日は見えました。

うっすらと見える樺太

宗谷岬の道路の反対側には宗谷岬神社が。建物がピッカピカですが、昔からある神社らしいです。わたしの記憶からはすっぽり抜け落ちていましたけど。

宗谷岬神社

丘を上がると、宗谷岬平和公園。平和を祈念するモニュメントが散在しています。

こういう、各地への距離を示す道標を見ると、最果ての地まで来たことを感じられて感慨深いですね。東京まで1,108km、石垣市まで2,849km……!!

道標

旧海軍望楼は、古い建物好きは宗谷岬に来たらぜひ抑えておきたいスポットです。

旧海軍望楼

駆け足で稚内市街へ戻る

稚内駅9:30発のバスで宗谷岬に来たら10:20頃に宗谷岬に到着しますが、日帰りの場合は、宗谷岬11:04発または15:20発のどちらかのバスに乗る必要があります。あるいは、1万円くらい払えばタクシーで帰ることもできますが。
11:04発のバスで帰る場合は、滞在時間40分くらい。ちょっと駆け足になっちゃいますかね。一方で、15:20発のバスに乗るとなると、宗谷岬だけで5時間も楽しめるかどうかは……どうでしょうね。白い道までハイキングするとか?
中間の時間で13:00くらいに発車するバスがあると、宗谷岬の飲食店で余裕を持って食事して帰ることもできそうですが難しいのでしょうね。

オフシーズンでも営業されているお土産屋さん
日本最北端の到達証明書をいただきました

オフシーズンは閉店しているお店も多くなりますが、こちらの柏屋さんは営業されていました。日本最北端の到達証明書とお土産を購入させていただきました。

帰りのバスはおよそ40分後

稚内市街へ向かう路線バスが到着。訪問時は秋でしたが、待ってる間、強い海風を受けつづけて身体が冷えますので、救済の天使が舞い降りたかのように見えたりして。

次回予告

次回は、一日目の後編。ついに、商船三井さんふらわあさんのフェリーに乗ります。が、そこに行くまでに北海道特有の落とし穴が。

ぜひ次回もお読みください。

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?