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本の紹介「葉っぱで調べる樹木図鑑」林将之著

これは、木の名前なんてほとんど知らないしどうやって調べるの?という人向けの本です。

本の題名の通り葉っぱで調べるのですが、木の知識がない人にも簡単に調べられるようになっています。以下にその概要を記します。

最初に「検索表」が載っており、この検索表に従って葉っぱを分類します。葉の幅は広い(広葉樹)か狭い(針葉樹)か、広葉樹であれば葉に切れ込みがある(モミジ系)かないか。切れ込みのない葉の場合、葉の縁にギザギザがあるかないか。葉の色や厚さは、明るくて薄い(落葉樹)か濃くて厚い(常緑樹)か。

検索表に従って葉っぱを分類していくと、次に行くべきページを教えてくれます。そこには、たくさんの葉っぱの写真が木の名前とともに載っています。例えば、葉の色が濃くて厚い常緑広葉樹で葉の縁がギザギザの葉っぱのページにはシイ類、カシ類、アオキ、ミカン類、ツバキ等25種類の葉っぱが、葉の色が明るくて薄い落葉広葉樹で葉の縁がなめらかな葉っぱのページにはブナ、サルスベリ、ハナミズキ、ハクモクレン、アカメガシワ等16種類の葉っぱが載っています(全175種類の樹木を掲載)。

葉っぱのページで調べたい葉と同じ形の葉っぱを探します。各葉っぱには名前とともに次のページが記されており、そのページへ進むとその木の写真(木の形、幹の外観等)と木の特徴が書かれています。例えば、ツバキ類のページには、葉っぱの特徴(つやつやした厚い葉っぱ)やツバキの野生種と園芸品種との違い、ツバキとサザンカの違い等が書かれています。従って、よく似た二つの葉っぱのうちどちらか迷った場合には、木の写真や特徴から判断することもできます。

よく行く公園に気になる木があったり、山登りに行って雄大な木を見つけたりした時、この本を使えばその木の名前を知ることができます。

木のことに詳しくなくても、自分の好きな木をいくつか見つけて知っておくと、何かの時に人に教えることができて自慢できるかも?!

ちなみに、私はクスノキやブナ等の大樹系の木が好きです。ブナは山へ行かないと見られませんが、クスノキは公園や神社等の身近なところで見られます(写真は樹齢800年のクスノキ)。

本は、なぜか「主婦の友社」の発行。園芸の延長で樹木図鑑かな?

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