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週間天気予報検証(3)2020年11月(気象庁、ウェザーニュース、日本気象協会)

【はじめに】

天気予報って、気象庁とかウェザーニュースとか色々あるけど、どこが一番当たるの?ということは、誰もが気になるところです。そこで、気象庁、ウェザーニュース、日本気象協会の2020年11月の週間天気予報を評価してみました。

評価の方法は、前回の「週間天気予報検証(2)」を参照して下さい。

【1週間先の天気予報精度の検証結果】

表の結果を見ると、◯適中率の高い順は、①日本気象協会67%、②気象庁60%、③ウェザーニュース57%でした。また、✖️外れ率の低い順は、①ウェザーニュース・日本気象協会20%、③気象庁23%でした。今回の期間の結果だけから見れば、1週間先の天気予報精度は日本気象協会が最も良い結果となりました(少しの差ですが)。但し、この結果はN数が30日と少ないため、どこが良い、悪いと決めつけないように注意願います。

また、表の△許容範囲とは、予報が「晴時々曇」で実況が「曇時々晴」のように主天気と副天気が逆になったケースで、ほぼ適中とも言えます。従って、△を◯に含めた評価にすると、ウェザーニュースと日本気象協会はどちらも80%と同じになります。

*日本気象協会は、旧運輸省系の一般財団法人です。

【変更回数の検証結果】

週間天気予報の変更回数とは、1週間の間に予報が何回変わったか、ということです。例えば、旅行やスポーツ等の予定がある1週間先の予報が「晴」でそれが当日に当たっていたとしても、その間に予報が「雨」や「曇」にころころ変わってしまっては困ります。1週間先の予報が「晴」であれば、そのままずっと「晴」予報のままで当日も「晴」となる、つまり変更回数0回となることが理想です。変更回数は出来る限り少なくして欲しいということが皆の希望と思います。

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上のグラフは、変更回数毎の頻度を示した棒グラフです(横軸が変更回数、縦軸が頻度)。変更回数0回は、気象庁が15日、ウェザーニュースが7日、日本気象協会が16日です。変更回数が最も多いのは、日本気象協会の5回です。

変更回数0回の多い気象庁と日本気象協会の結果が良さそうだと分かると思います。平均変更回数の計算してみると、変更回数の少ない順に①気象庁1.07回/週、②日本気象協会1.10回/週、③ウェザーニュース1.97回/週となりました。気象庁と日本気象協会はほとんど同じで、ウェザーニュースは変更回数が顕著に多くなっています。

*「晴」⇆「晴時々曇」のように副天気に「曇」が付いたり、無くなったりする場合は変更無しとしています。

【今後の予定】

今回は、1ヶ月という短期間の評価結果を紹介しました。イントロとして少し様子を見たという位置付けです。今回の様な短期間で評価をするには無理がありますので、2021年1月から改めて評価を開始する予定です。

また、ウェザーニュースと日本気象協会は10日間天気予報を発表しています。2020年11月の評価結果も近々投稿する予定です。

【参考情報/外れの内訳】

(1)気象庁(外れは7日)

・予報が雨無しで実況が雨あり⇒3日

・予報が晴無しで実況が晴あり⇒4日

(2)ウェザーニュース(外れは6日)

・予報が雨無しで実況が雨あり⇒1日

・予報が晴無しで実況が晴あり⇒5日

*雨の有無だけで評価するとウェザーニュースが最も良い。

(3)日本気象協会(外れは6日)

・予報が雨無しで実況が雨あり⇒1日

・予報が雨ありで実況が雨なし⇒3日

・予報が晴無しで実況が晴あり⇒2日