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雨の匂い、土の匂い

 今年(2022年)は梅雨明けが早く、6月下旬には晴れて暑い日が続きました。1週間ほど快晴の猛暑日が続いた後の7月最初の日曜日、午後から久し振りに雨が降りました。

 少し雨が降ったあと、雨の止み間があったので近所のコンビニへ行こうと家を出ました。すると、強い雨の匂いを感じました。正確には雨が降った時に感じる土のような匂いです。

 コンビニへの道を歩きながらこの「雨が降った時に感じる土のような匂い」について考えてみました。

 匂いを感じるのは雨の降り始めが多く、雨が続いている時は感じない。いつもはもっと弱い匂いと思うが、今回の匂いはしっかりと強く感じるように思う。雨の降り始めによく匂いを感じるということは、道路や植物や土の表面にある物質が雨に当たって空気中に漂っているということに違いない。家に帰ったらネットで調べてみよう。

 自分が子供の頃は何か知りたいことがあってもなかなか調べることは難しく、図書館へ行って本を探して本のページをめくってもなかなか答えを知ることはできませんでした。しかし、今はネットでほぼ何でも分かり、本当に便利です。簡単に分かってしまうのも良し悪しとは思うもののやっぱり便利です。

 家に帰り、ネットで「雨の匂い 土の匂い」を検索しました。なるほどなるほど、そういう事か。

雨が降り始めた時に地面から立ち上がる匂いは、ある種の植物から発生した油が乾燥した土や石に付着し、その油が雨にあたった瞬間に細かな粒子となって舞い上がることで発生する。

https://www.nissei-web.co.jp/blog/fun-petoricallより引用

 ちなみにその油にはペトリコール(ギリシャ語で「石のエッセンス」)という名前が付けられています。

 そして、その「ペトリコール」には植物の種の発芽を抑制する効果があるそうです。種の主な発芽条件は水分と温度なので、晴れが続いて地面が乾燥している時には発芽しないとは思いますが、ペトリコールが発芽抑制に効いているとは驚きです。一時的で少量の雨でなく、ある程度の雨が降りペトリコールが減少したら発芽する。自然の仕組みは素晴らしいと思いました。

 雨の匂いを感じその正体を調べてみたら、自然の仕組みの面白さを再認識したという話でした。

付)雨上がりの匂い
  こちらはあまり面白くない情報です。

“雨上がりの匂い”といえるのが、『ゲオスミン(Geosmin)』と呼ばれる匂いです。こちらは土中のバクテリアなどによってつくり出される有機化合物のカビ臭いような匂いで、雨水によって拡散します。

ウェザーニュースより引用


以上

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