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週間天気予報の検証(4)2021年1月〜3月

週間天気予報って、コロコロ変わるような気がするけど平均で何回くらい変わってるの?とか、1週間先の天気予報って、当たる確率はどのくらいなの?という事を自分の方法で調べています。

前回、週間天気予報の検証(3)では、試しに2020年11月の検証を行いましたが、今回(2021年1月〜3月)からが本番で1年間実施予定です(継続できるか少し心配)。

気象庁、ウェザーニュース、日本気象協会の3社の評価を実施しています。但し、今回の結果のみで3社の優劣を付けないようご注意願います。尚、以下のデータは、すべて名古屋の予報で評価したものです。

【気象庁基準の評価結果】

気象庁の評価は、雨が降ったか否かのみで○✖️判断します。例えば、予報が「曇」で実況(実際の天気)が「晴」の場合、予報が「雨」で実況が「雨のち晴」の場合等は適中○となります。一方、予報が「雨」で実況が「曇」の場合、予報が「晴」で実況が「晴のち雨」の場合等は外れ✖️となります。

この気象庁の評価基準で2021年1月〜3月の1週間先の天気予報の適中率を評価した結果は次の通りです。比較的高い適中率ですね。

気象庁の適中率=84%
ウェザーニュースの適中率=84%
日本気象協会の適中率=80%

【私の評価方法と評価結果】

私は写真が趣味なので、晴れ間があるか無いかは極めて重要なことです。それに、旅行やスポーツ、野外行事の際も同様ですよね(予報が晴で実況が曇なら適中○というのも違和感があるし)。

従って、私の評価基準は、晴か否かも雨か否かと同様に評価しています。つまり、予報が「晴」で実況が「曇」の場合、気象庁の評価では適中○ですが、私の評価では外れ✖️となります。

更に、許容範囲△という評価結果もあります。例えば、予報が晴一時曇で実況が曇一時晴の場合のように主天気と副天気が逆の場合です。予報が雨時々曇で実況が曇時々雨の場合も同様に△です。

1週間先の天気予報の評価○△✖️に加えて、1週間の間に天気予報を変更した回数も評価しました。理想的な週間天気予報は、適中率が高いだけでなく変更回数が少ない予報だからです。1週間先の天気予報が適中したとしても途中で何回も変わるのはイヤですし、本当に正しい週間天気予報とは言えませんよね。

2021年1月〜3月の週間天気予報評価結果を下表に示します。当然ですが、気象庁の評価基準に比べると適中率は低く、外れ✖️の割合は高くなります。○と△を足した値が65%〜75%、✖️が26%〜34%です。1週間先の天気予報の2/3はまあまあ適中、1/3は外れといったところです。また、1週間の間に2回くらいは予報を変更しています(変更回数が多い予報会社、少ない予報会社という傾向があるように感じますが、1年間の集計結果のあと判断します)。

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【まとめ】

気象庁の評価基準では、外れ✖️の割合は16%〜20%です。これに対し、晴か否かも評価に加えると外れ✖️が10%〜14%加算されます。つまり、この加算部分が「晴」予報で実況が「曇」、及び「曇」予報で実況が「晴」であった部分です。

週間天気予報は、地域や季節で適中率が異なります。従って、週間天気予報を上手く使うにはそれらの傾向を知って使うことが必要です。通常は、1週間先の天気予報を気にするよりも3日目、4日目あたりまで待つのが正解です。詳しくは、下記の記事を参照ください。

次回は、3ヶ月後の7月に1月〜6月の評価結果を投稿予定です。

※見出しの天気図は、気象庁のHPより引用しました。

私が子供の頃に比べると最近の天気予報の精度は格段に向上しています。昭和の昔の当たらない天気予報の話も記事にしています。