離乳食を食べない息子を前に「食」について改めて考えた|育児日記
次男の離乳食を始めています。
作るのも食べさせるのも大変な離乳食。
次男は今のところ嫌がって、ひとさじ食べるのにもう大騒ぎです。お口に指をくわえてスプーンを完全ブロック。やっと口に入れたかと思ったらえび反りで大泣き。もうひと口…なんてスプーンを近づけた瞬間「こんなもの食えるかー」と言わんばかりに手で払いのけ、お粥は飛び散り放題。
こっちは汗だくで必死なんですけど、頭の中はどこか冷静です。というのも、今でこそ食いしん坊な長男も離乳食はなかなか進まず、思い詰めてしまった苦い記憶があるのです。次男も食べないのでへこみますが「あら、あなたもね」くらいに受け止めています。
昨日は次男が払いのけたかぼちゃペーストでべちょべちょになりながら「食」についてしみじみ考えちゃったので、以降で書いてみました。
考えたこと(1)「食べる」って複雑な動作だなぁ
離乳食を食べさせて感じるのは、「食べる」ことがいかにいくつもの動作で構成されているか、ということ。
①テーブルにつく(抱っこ)
②スプーンや箸で、ひと口分をすくう
③口を開けたタイミングで、スプーンや箸を口の高さに運ぶ
④スプーンや箸の上の食べ物を口の中に入れる
⑤食べ物を口に含んでモグモグする(咀嚼)
⑥食べ物を飲み込む(嚥下)
※①~③はしばらく親が代行。
嗅覚や味覚、視覚といった感覚、手や口、喉の動き、これらがうまく噛み合って初めて成り立つのです。離乳食では1つ1つのステップで壁が立ちはだかります。お口を開けない、お口から食べ物がこぼれる、お口に含んだスプーンを押し戻す、お口を閉じてモグモグしない、味か食感か何かが嫌でベーっとする、ブーッと吹き出す、ゴックンできず吐く…等々。
大きくなると「いただきます」のごあいさつ等社会的な動作も加わり、どんどん複雑になっていきます。好き嫌いも出てくるし、食べるってなんて難しいんだろう…と改めて感じます。
こんな風に「食べる」という動作を分解して考えると、難しいことにチャレンジしているんだもの、そりゃあ大変だよね、と食べない息子も受け止められる、気がします。
考えたこと(2) 食べ物ってこんなに甘いんだ
離乳食の始めは味付けせず、お粥や野菜を加熱してペースト状にしたものを食べさせます。この「ペースト状」というのがなかなか親泣かせでして…
ブレンダーも使いますが少量だとうまくかからず、すり鉢でグリグリとつぶすことも。とろみはこのくらい?人肌くらいに冷めたかな?…なんてやっているとあっという間に1日が終わります。手間ひまかけても、食べるのはほんのひとさじ。少量ずつ冷凍&解凍してもなかなか減りません。余ったのを捨てるのも忍びなくて、自分で食べたら…お米や野菜の甘みが口の中にじんわり伝わってきました。いや、強がりではなく、おいしいと思ったんです。
しばらく口の中で味わっていると、野菜の匂いや繊維の舌触りの違いも感じられて、食べ物に対する自分のアンテナも研ぎ澄まされる気がします。毎日バタバタでごはんをゆっくり味わうこともままなりませんが、思いがけず味わう機会が巡ってきたのでした。
*
せっかく作ったごはんを食べてくれないのは悲しいけれど、いつか次男も美味しさや食べる楽しみに目覚める日が来る…はず。今日もお粥でベトベトになりながら、その時を気長に待っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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