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産院選びミスった!壮絶な出産の記憶6

つづきです・・・。

お母さんの体力がなかったから

緊急帝王切開で出産した私ですが、

病院側からはとにかく

「下から産んだ方が絶対にいいから!」

と言われ続けていたので、その時に接した医師や助産師と会う度に何だか申し訳ない気持ちになったり、私は下から産めずダメな母親なのか?という気持ちになったり…。

でもやっぱり、赤ちゃんの状況的に(回旋異常でへその緒も巻き付いており、最後の最後で引っかかってしまったこと、破水の量も尋常じゃなかったこと、子宮口全開後の激痛が30時間以上続いたこと)帝王切開は回避出来なかったと思うし、私も十分過ぎるくらい頑張ったと思う。

・・・誰かにそう言って欲しい!!!!

そこで担当の助産師に言ったんです。

私「下から産めなくてごめんなさい。なんであれだけ時間をかけても出てこれなかったんですかね?」

助産師「お母さんの体力が無かったからかな。


・・・・・チーーーーーン。


そうなのか。そう思っているのか。

今でも忘れられない、辛い一言です。私のせいで産めなかったのか。

でも実際に体験した私は頭の中では

「いや、私のせいじゃないでしょ。逆になんでもっと早く帝王切開に移行しなかったの?人がいなかったんでしょ?」

etc...思っていますよ。でも心はズタズタに傷つきました。

母子手帳にも緊急帝王切開の理由が「微弱陣痛、回旋異常のため」と書かれています。

微弱陣痛・・・じゃなかったよ、絶対。

子宮口、すぐ全開してたよ?常に陣痛を計測しているメーター振り切ってたよ?

”たいして陣痛が来ていないのに過剰に痛がって帝王切開を要求してきた人”

と思われているのかな、とか、せっかく赤ちゃんが産まれたのに医師や助産師の言葉に落ち込むことが多かったです。母子手帳、今も見たくない。

相変わらず誰もいない

帝王切開の場合は2日目から母子同室でした。

息子はめちゃくちゃ可愛くて、医師や助産師のことで落ち込みながらも息子を抱っこするとまるで神様からご褒美をもらったのかな?と思うほど可愛いが溢れた。

しかし。

うちの息子、めちゃくちゃ泣くタイプ。

周りの同時期に産まれた子たちより圧倒的に泣く!

日中は寝てくれているのだけど、産後の日中ってやばいですよね。

沐浴指導やら調乳指導やらおむつのことやら、まとめて昼寝する時間がないくらいスケジュールが入っているし、しかも教えてくれるベテラン看護師(助産師?)が言い方キツイ。

産後で頭がまわらない中、ほんとツラかった。

そして夜、息子はずーーーーっと泣いてました。母子同室の最初の夜、私の睡眠時間は30分くらい。

部屋にいるのは申し訳ないので授乳室でずっと過ごしたのですが、授乳の仕方、ゲップの出し方、寝かせ方etc...分からないことだらけで相談したいのに相変わらずこの病棟に看護師、助産師はいません。

帝王切開の傷の痛みで鎮痛剤がどうしても定期的に必要でナースコールを押しても来ません。

ナースステーションに行ってもいません・・・。

何なんだよ、ここは。

叶わなかったバースプラン

入院している他の新米ママたちと病院の愚痴を言いながら何とか朝を迎える日々でしたが、それは突然発覚しました。

他のママ数人と座っている時に例の担当助産師が来てみんなと少しおしゃべりをしていた時のこと。

助産師「胎盤は見た?」

私「見なかったです。」

助産師「そうなんだー。バースプランに書いてくれていれば見れたのにね。」

私「書きましたけど・・・?」

助産師「え!?ちょっと待ってて!!」

ダダダと慌ててどこかへ行く助産師。

気になってはいたんです。バースプランにしっかり書いた

「胎盤が見たい。」

ということ。

ただ、その他にも

「陣痛時に夫が上手くサポートできないだろうから、どうすれば良いのか教えてあげて欲しい。」

「産まれたら赤ちゃんと一緒の写真を撮って欲しい。」

とかも全部実現されなかったし(そもそも助産師がほぼ来なかったから)緊急帝王切開だと胎盤は見れないのかな、と思ってやり過ごしていました。

そして戻ってきた助産師が

「ごめんねー、確認したんだけどもう破棄されてて。2人目の出産の時に見てね☆」

と。

酷いですよね・・・。

むしろバースプラン確認してなかったことを知ってショックですよ。知らない方が良かった。

それに助産師は知らないだろうから仕方ないけど、私は何度も稽留流産していて不育症の疑いがあったし、高齢だし、夫とも不仲で2人目なんて既に考えていません。

最初で最後のチャンスだった。

自分と息子を繋いでいた胎盤は二度と見れないし、ワクワクしながら一生懸命バースプランを書いた時のことを思い出してすごく胸が苦しくなりました。

私は何度この病院で心がえぐられるのだろう。


つづく・・・。


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