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イメージと違う今の素顔


きょうは一般的なイメージを覆すいろんな「素顔」が見える記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 【Market Beat】南欧債、バカンスが追い風

足元のドイツの10年物国債の利回りは2.5%程度だ。南欧債のスプレッドはギリシャが約1.0%、スペインは約0.7%で、それぞれ16年、3年ぶりの水準に縮小した。イタリアも約1.3%と縮小傾向が続く。
背景にあるのが南欧の好調な経済だ。国際通貨基金(IMF)によると、24年の実質国内総生産(GDP)の前年比成長率はギリシャとスペインが約2%でイタリアが0.7%。ドイツ(0.2%)を上回る
けん引役となっているのが主要産業の観光だ。観光業はスペインやイタリアではGDPの1割超、ギリシャでは約2割を占める。

日本経済新聞

15、6年前のギリシャ危機など、経済基盤がl脆弱なイメージがつきまとう南欧。だけど今はドイツを上回るGDP成長率を誇り、国債利回りのスプレッドもギリシャ危機前並みに縮小。コロナが明けて好調な観光が引っ張ってるにゃ🧳
株式投資に置き換えて考えてみると、こういう勝手なイメージの影に隠れて見過ごされてる銘柄はたくさんあると思うから、常にデータをアップデートさせて選別できるようにしていきたいですにゃ😼


② 【経済教室】懸念高まる中国経済(中) 大きな落ち込み、回避の公算

銀行の対応能力を最近の統計で見ると、23年末の商業銀行全体の不良債権は3.2兆元で、不良債権比率は1.59%だ。貸倒引当金は6.6兆元で、貸倒引当金カバー率は205%に達する。また自己資本比率は15%にのぼる。マクロ的にみると、商業銀行全体の不良債権の2倍が回収不能となっても貸倒引当金で吸収できるし、その数倍が回収不能となっても貸倒引当金と自己資本で吸収でき、債務超過には陥らない。
重要なのは、銀行が収益を上げつつ、不良債権の処理を急速に進めていることだ。銀行全体で19~23年の5年間、毎年2.3兆~3.1兆元、合計14.5兆元(約290兆円)の不良債権を処理し損失を計上したうえで、毎年2兆元(約40兆円)前後の純利益を一貫して計上している。

日本経済新聞

不動産不況を機にすっかり見捨てられた感のある中国🇨🇳 よく「日本化」という言葉で語られることも多いけど、(数字がどこまで正確なのかどうかはともかく)データを見る限り、実態はまるで違ってるにゃ☝️ 不良債権処理に苦しんでいた頃の🇯🇵銀行と比べれば全然健全で、しかも収益を上げながら倍速スピードで処理が進んでるにゃ💨
中国悲観をベースに売り込まれてる銘柄の復活も意外と早いかもにゃ😺


③ 「歴史的円安」解消なお時間 金利差より厚い需給の壁

東日本の太平洋沿岸に立地する生産拠点が津波で壊滅的な打撃を被った2011年の東日本大震災。日本企業がその後、東南アジアなどに新たなサプライチェーン(供給網)を移したことで輸出が減り、翌12年以降に需給面での円売り圧力が強まった。
今回は日本企業が成長市場として海外展開を強めたことが背景にあるが、需給面の影響は生産体制がいったん確立されると、構造を変えるのに時間がかかる
日本から恒常的にお金が流れ出す経済構造。国家戦略として国内への生産回帰やインバウンドの拡大を着実に進めないと、円安局面が今後も長期化する可能性を否めない。

日本経済新聞

🇺🇸の利下げ観測が復活しつつあることもあって、急激な円安の流れいったんは落ち着いたかのようにも見えるドル円相場。ただ、150円台前半を付けて以降、ここ最近また155円台に戻ってきていて、金利差とか購買力平価とか関係ない力はまだ生き残ってる感じですにゃ😾 輸出体制を海外に移転させた構造的な問題という側面が浮かんでは消えてを繰り返してる感じで、日本の素顔だけはにゃかにゃか見えてこにゃいですにゃ。

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