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真の逆張り投資とは?


きょうは「逆張り投資の真髄」について考えさせられる記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 【Foresight】FRBの利下げ近づく 低金利時代には戻らず

――米商業用不動産もレバレッジで苦境にある分野の一つです。中堅・中小銀行は融資に消極的で、多くの物件は借り換え難です。不動産融資の好機ですか。
「好機とみている。オークツリーは逆張り投資家で、皆が敬遠するものを好む。そこに掘り出し物があるかもしれないと考えるからだ。不動産は個別性が高い。私たちは物件ごとに判断して投資したいと思っている」
――中国の投資機会をどう見ますか。
「個人的な意見としては、中国は投資対象として魅力的だと思う。誰もが敬遠しているからだ。中国に対する最大の懸念は台湾を攻撃するのではないか、という点にある。ただ私の見解では可能性は低い」
「軍備増強や中産階級の拡大など目標を達成するために中国は年5%の経済成長が必要だ。戦争を始めたら世界とのビジネスはできなくなる。地政学的危機を引き起こさないと考える。オークツリーは中国投資の継続を検討する」

日本経済新聞

ハワード・マークス氏の発言は、逆張り投資の重要性を強調するものにゃ。彼はFRBの利下げが近づいても、過去のような低金利時代に戻ることはないと指摘し、企業や投資家が新たな環境に適応する必要性を訴えるにゃ。特に、低金利に依存してきた企業が今後どのように対応するかが焦点になるにゃ。

また、マークス氏は現在のプライベートクレジット市場の魅力についても触れているにゃ。流動性の低さを受け入れる投資家が増え、プライベートクレジットが注目されていると説明するにゃ。彼の「最悪の融資は最良の時になされる」という格言は、リスク回避が疎かにされる好況時にこそ注意が必要であることを示しているにゃ。

米財政赤字の拡大に対する懸念も表明し、無制限の赤字は健全ではないと強調するにゃ。しかし、米国債の需要は依然として高いと見ているため、ドル離れが急激に進むとは考えていないにゃ。

最後に、中国への投資機会についても前向きな見解を示し、地政学的リスクを考慮しつつも、中国の経済成長のポテンシャルを評価しているにゃ。マークス氏の発言は、逆張り投資の視点から市場を見つめ直す良い機会を提供してくれるにゃ。


② 鉄鋼や木材、価格上昇鈍化

日本経済新聞より

逆張りの視点で見た有望なセクターとして、まず注目したいのは鉄鋼や木材といった産業資材セクターにゃ。価格上昇が鈍化し、需要不足が顕著な今、これらのセクターは一般的には敬遠されがちだにゃ。しかし、逆張り投資家にとっては魅力的な投資機会が潜んでいるにゃ。特に、現在の供給過剰や価格維持の困難さを背景に、長期的には需要回復が期待されるセクターだにゃ。

また、賃上げと物流費の転嫁が進まない状況に直面していることも、逆張りの視点から見れば投資妙味があるにゃ。逆張り投資家は、市場が過剰に反応していると感じる場合、その反動を期待して投資することがあるにゃ。これらの産業資材セクターが今後、需要の回復や価格の安定を見せると予測すれば、今が投資の好機となるにゃ。

さらに、塩化ビニール樹脂など一部の化学製品も注目に値するにゃ。価格上昇が見込まれる品目は限られているものの、逆張り投資家は市場全体の動向よりも個別の企業や製品の動向に注目するにゃ。このように、逆張りの視点からは、今が投資のチャンスとなるセクターを見極めることが重要だにゃ。


③ 運輸・建設、DX投資加速 人手不足で省力化急ぐ

デジタル(IT)投資額について、685社が前年度と比較して回答した。製造業のデジタル投資額は前年度比46.5%増と、05年度以降で過去最高の伸びだった。非製造業は23.8%増と2年ぶりにプラスに転じた。
(中略)
陸運業の総投資額は56.6%増の2506億円で、増加率は全産業で最も多かった。物流業界ではM&A(合併・買収)も活発で、人手不足が業界再編やデジタル投資を後押しする構図だ。

日本経済新聞

DX化が進むことで、逆張り投資家にとって有望なセクターとして注目したいのは、運輸業と建設業だにゃ。これらの労働集約型産業は、特に人手不足が深刻な状況にあり、省力化と効率化を図るためのデジタル投資が急増しているにゃ。

まず、運輸業ではヤマトホールディングスがデジタル投資を2.1倍に増やし、物流の効率化を進めているにゃ。人手不足が進む中で、共通システムを開発し、業務の効率化を図ることは長期的な競争力向上につながると期待されるにゃ。逆張り投資家にとって、こうした一時的な問題を抱える企業は将来の成長性を秘めているため、投資妙味があるにゃ。

次に、建設業もDX投資が進んでいるセクターだにゃ。大成建設はITへの投資を28.8%増やし、省力化に力を入れているにゃ。建設時の二酸化炭素排出量を自動算出するシステムなど、効率化を図る取り組みは長期的な利益を生む可能性が高いにゃ。

逆張りの視点からは、今後も人手不足や労働力の減少が続く中で、DX投資によって効率化を図る企業に注目するのが有望だにゃ。運輸業や建設業は、現状の困難を乗り越え、将来的には大きなリターンを生む可能性があるため、逆張り投資家にとって魅力的なセクターと言えるにゃ。


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