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まだまだ初期段階


きょうはAIとかいろいろな新しい動きはまだまだ初期段階にゃんだなと感じさせる記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 生成AIも2026年に限界?

性能向上には限界も指摘されている。米研究団体エポックAIなどは2026年にもLLMの学習に必要なデータが使い尽くされ、良質な言語データが枯渇すると予測されている。
東京大学のAI研究者である鈴木雅大特任助教は「すでに莫大な言語データをAIは学習したが、人間のように賢くなっていない」と話す。
質問に対して意図していない回答や誤った情報を正しいと提示する「ハルシネーション(幻覚)」を起こしたりする。AIが今後も進化し続け、ヒトのような知性を得るには「自律的に世界を学ぶ仕組みが必要だ」(鈴木特任助教)という。
(中略)
会話から相手の性格を予測したり、モノの構造を予測して発明したりなど、脳は予測と修正をくり返し高度な知性を作り出す。脳が世界を予測する仕組みを応用できれば、いずれヒトのように考えるAGIの開発にもつながる可能性がある。

日本経済新聞

夢のような生成AIもまだまだ初期段階にゃ。現状のAI技術は、良質な学習データの枯渇が懸念され、その性能向上に限界があると指摘されているにゃ。しかし、その壁を突破することが期待されているのが「脳型AI」。少ない情報で学び、未知の課題に対応する能力を持つため、汎用人工知能(AGI)への道を開く可能性があるにゃ。

理化学研究所の磯村拓哉ユニットリーダーが率いるプロジェクトは、デジタル上に脳を再現し、自律的に世界を学ぶ仕組みを解明しようとしているにゃ。現在のAIが人間のような知性を持つには、自律的な学習機能が必要だが、その実現にはまだ多くの課題があるにゃ。脳の予測と修正のメカニズムを理解し、それをAIに応用することで、未知の課題に適応できる次世代のAIを開発する道筋が見えてくるにゃ。各国が脳研究に力を入れる中、日本も新たな取り組みを開始しているが、その成果が実を結ぶには時間がかかるにゃ。こうした背景から、脳型AIの技術はまだまだ初期段階に過ぎないと言えるにゃ。


② 中小型株ラリーも初動中の初動

業績面でも追い風が吹く。英LSEGによるとラッセル2000構成銘柄は4~6月期を中心とする24年第2四半期に前年同期比で16%の増益の見通し(発表済みの実績値と市場予想を混合)。S&P500種株価指数銘柄の12%増益を上回る
 総じて、米経済の軟着陸シナリオを映しているともいえそうだ。
(中略)
 JPモルガン証券の高田将成クオンツストラテジストは「どこか出遅れたセクターに資金を移したいと考える投資家は多かった」と指摘する。
 ただラッセル2000をナスダック100で割った値は、ITバブル崩壊の影響が一巡した06年以降は基本的に右肩下がりで推移してきた。小型株が本格的に反転するかどうか、不透明感は残る。

日本経済新聞

🇺🇸の中小型株ラリーはまだまだ初期段階にゃ。ラッセル2000指数は7月に急騰し、2年半ぶりの高値圏に達したが、これは大型テック株からの資金流入や米利下げ観測が後押しした結果にゃ。

インフレの鈍化が示され、FRBが利下げに踏み切るとの見方が強まったことで、中小型株の魅力が増したにゃ。中小型株は借り入れ依存度が高く、金融緩和による金利低下の恩恵を受けやすい特徴があるにゃ。

しかし、このラリーはまだ始まったばかりであり、持続性については不透明感が残るにゃ。大型株と比べて中小型株は国内事業が中心であり、米経済の軟着陸や政策の影響を受けやすいが、それでも市場全体の動向や外部環境の変化に左右されやすいにゃ。過去の事例からも、中小型株は大規模緩和の恩恵を受けると一時的に急騰するが、その後の持続的な成長にはさらなる追い風が必要にゃ。現在の上昇は出遅れていたセクターへの資金移動が主因であり、本格的な反転にはまだ時間がかかるかもしれないにゃ。


③ 日本株ラリーもまだまだこれから

「ここからは日本株へのエクスポージャーではなく、インベストメントになる」。スパークス・アセット・マネジメントの常峰隆一運用調査本部共同本部長は顧客と議論を交わしている。
世界の多くの投資家にとって、絞っていた日本株への配分(エクスポージャー)を上げるのが先決だった。そこから個別の収益力に対して株価が割安かを見る本来の投資(インベストメント)に移っていくとの議論だ。
(中略)
経済財政白書など値上げで利益率が高まるとの説明は多い。しかし常峰氏は逆の見方をすべきだという。利益率が高い企業ほど顧客から製品やサービスの付加価値を認めてもらえており、値上げもしやすい。「その差がいっそう顕著になる」
(中略)
野村証券の北岡智哉チーフ・エクイティ・ストラテジストは4~6月期決算を「値上げ力+α(プラスアルファ)」という視点でみるべきだという。売上高の増加に利益の伸びが伴っているか。
値上げしても顧客離れが起きない強さ。戦略的な価格の設定ときめ細かなコスト管理。こうした「α」が重なって高い利益率を実現できる。

日本経済新聞

日本株ラリーもまだまだこれからにゃ。現在、円安の急修正やハイテク株の調整で揺れる株式市場において、投資家たちは確かな企業に資金を移しているにゃ。これからの日本株は、単なるエクスポージャーから、本格的な投資対象として注目される段階に入ってきたにゃ。特に、利益率が高く、顧客から付加価値を認められている企業は、値上げも容易に行えるため、今後の業績が期待されるにゃ。4~6月期の決算では、売上高の増加に伴い利益が伸びている企業に注目が集まるにゃ。

例えば、富士通や野村総合研究所は、国内のデジタル投資需要を背景に業績が堅調に推移しているにゃ。一方で、製品競争力に欠ける企業は、米国需要の不振などで苦戦しているにゃ。東京証券取引所のPBR改革や経済構造の変化を背景に、個々の企業の適応力が今後の勝敗を分けることになるにゃ。日本株ラリーはまだ始まったばかりで、これからの成長が期待されるにゃ。

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