誰でもできる作詞講座#3
前回は書き出したイメージから、おおまかな流れを組み立てました。
お時間がある方はぜひ初めから読んでみてください。気づきのヒントがきっとあります。
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前回までのおさらい
◆Aメロ
14 君が好きな相手が
自分じゃなかったことが
こんなにも辛いだなんて
初めて知ったよ
◆サビ13 君に振られた時から
後悔ばかりしていたよ
伝えず好きなままで
居ればよかった
◆歌詞の要約
Aメロ
初恋片思いでフラれた
サビ
言わなきゃよかった!!
⇒ Bメロに欲しいのは
どうして言わなきゃよかったのか、を書く。
そして、大切な
『それはきっと』が琴線に触れた
というところでしたね。
お時間がある方はぜひはじめから読んでみてください(結構ボリュームあります)
誰でもできる作詞講座#0
誰でもできる作詞講座#1
誰でもできる作詞講座#2
6.字余りなど気にせずに、文字数を揃えてみる
まず、ワンコーラス、作り上げてみましょう。
この時、いきなり完成形を書く必要はありません。
いきなり魅力的な歌詞を書く必要はないのです。
まず骨組みをしっかりさることを優先させます。
そのあと、服を着せオシャレさせたり、お化粧で抜け感を出したり、あざとさを出したり、ツンデレの性格を出してゆきます。
同時進行できればもちろん時間短縮になりますが、まずは、形にしてみましょう。
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今回は文字数を、8文字、5文字をひとくくりで歌って息を吸い、また8文字5文字を歌う
の繰り返してまずAメロを作ってみようと思います。
ある程度、規則性や繰り返しがないと、バラバラの文字数になってしまいがちで
メロディーが作りにくかったりします。
また4拍子の歌が多いので、
1小節を8分割したところに文字を入れる計算で、試してみましょう。
(曲の中で8小節が、ひとかたまりになることが多いので、8文字(1小節)×5文字(1小節)を4回繰り返して8小節でAメロを作ってみます)
(この訓練は曲先の場合にも役立ちます。曲先の場合はメロディーの文字数で当てはめてくださいね)
まずはAメロです。
君が好きな相手が
自分じゃなかったことが
こんなにも辛いだなんて
初めて知ったよ
君が好きな(6文字)
👉君が恋してる(8文字)
相手が(4文字)
👉その人が(5文字)
自分じゃなかった(じゃ、っ、を1文字で8文字)
ことが(3文字)
👉なーんてさ(※ちょっとおどけている)(5文字)
こんなにもつらいだなんて(12文字)
👉こんなに辛いこ とだなんて(8文字、5文字)こんなにもつらい ことなんて(8文字、5文字)
↑曲先の場合は歌にはめた時、良い方を選ぶ。
詞先の場合は
詞だけで判断されるので、意味が分かりやすい(文字の区切りが、自然になる)方を選びます。
(好みですが、今回は詞先なので、後者の『こんなにも辛い ことなんて』を選びます。)
初めて知ったよ(8文字)
👉初恋で知れて (8文字)よかったよ(5文字)
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◆Before
君が好きな相手が
自分じゃなかったことが
こんなにも辛いだなんて
初めて知ったよ
◆After
君が恋してる その人が
自分じゃなかった なーんてさ
こんなにも辛い ことなんて
初恋で知れて 良かったよ
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どうでしょうか、初恋の相手に振られたこと強がって、
振られたその相手に伝えているようなニュアンスが出たのではないでしょうか。
ちょっとカッコ悪い、ダサい男の人な口調ですね。
Bメロはすぐ思いつかなかったので、サビから先に進めてしまいましょう。君に振られた時から
後悔ばかりしていたよ
伝えず好きなままで
居ればよかった
Aメロで強がってたくせに、好きなままでいたかったんですね。
引きずってますね。
消してありますが後悔してるって言ってますもんね。
そんな感じを出したいな、と思いながら、
サビも8文字5文字で書いてみようと思います。
伝えず(4文字)好きになったままで(9文字)
👉好きになったまま(8文字)が良かった(5文字)
居ればよかった(7文字)
👉好きになったまま(8文字)居たかった(5文字)
(※文字数が足りない時は、同じ文を繰り返して一部分だけ変えたりするのも効果的です)
サビの残り半分は、前半を読んでみてなんか子供っぽいなと思ったのでできればちょっと中和するか挽回したいなと、
思いながら、続きを考えきいきます。
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◆Before
君に振られた時から
後悔ばかりしていたよ
伝えず好きなままで
居ればよかった
◆After
好きになったまま が良かった
好きになったまま 居たかった
今できた部分を合わせて眺めてみます。
君が恋してる その人が
自分じゃなかった なーんてさ
こんなにも辛い ことなんて
初恋で知れて 良かったよ
好きになったまま が良かった
好きになったまま 居たかった
どうでしょうか。
なんだか物語の間が抜けている感じがしないでしょうか?
その足りない部分をBメロやサビの部分で補えたらいいですね。
サビにする部分をそのままBメロにして名誉挽回のサビを生み出すのもありですね。
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全部材料が足りていて、文字数を合わせるだけでいい場合は
なんとか言い回しを変えて言いたいことを伝えますが、
材料が一旦ゼロになってしまった場合は、今決まっているところをしっかり頭に入れて、書き出したイメージを読み返します。
そして、忘れてはいけない琴線に触れた
『それはきっと』
を、効果的に使いたいですね。
・初恋で振られて強がっているがダサい感じ。
・子供っぽくまだ未練がある。
・『それはきっと』
次回は、琴線に触れた
『それはきっと』がいい仕事をして
ありきたりな歌詞を
ちょっといい感じの歌詞にしてみたいと思います。
お楽しみに。クロコリコでした。
(みなさんも材料が揃っている部分は文字数を合わせて埋めておいてくださいね)
つづきはこちら
誰でもできる作詞講座#4
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